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東京電力は9日、福島第1原子力発電所の汚染水貯留タンクから高濃度汚染水が漏えいしている問題で、タンク北側の観測用井戸で8日に採取した地下水から、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり3,200ベクレル検出されたと発表した。

北側の観測用井戸で採取した地下水からは、このほかにもセシウム134が1リットル当たり2.5ベクレル、セシウム137が同5.1ベクレル検出された。政府は、汚染される前の地下水を原子炉建屋の手前でくみ上げて海に放出する「地下水バイパス計画」の準備を進めているが、計画に支障をきたす可能性もある。

なお、東京電力は、5日にベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり650ベクレル検出されたタンク南側の観測用井戸についても、再度地下水を採取し、分析を実施。その結果、7日採取分からはトリチウムが1リットル当たり300ベクレル、8日採取分からはベータ線を出す放射性物質が同67ベクレル、セシウム134が同0.64ベクレル、セシウム137が同0.74ベクレル検出された。

トリチウムの値は前回(6日採取分、1リットル当たり190ベクレル)と比べて高くなっている。一方、ベータ線を出す放射性物質の値は前回(7日採取分、同35ベクレル)より高くなっているものの、当初の値からは下がっている。同社は今後も分析を継続し、傾向の監視を行っていくとしている。

(御木本千春)