2020年の夏季五輪開催地が東京に決まったが、五輪効果で恩恵を受ける銘柄にはどんなものがあるか。日本インタビュ新聞社代表で経済評論家の犬丸正寛氏は、「清水建設」(東証1部・1803)に注目している。

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 今年前半のアベノミクス相場を引っ張ったのは、円安メリットを受ける、いわゆる国際優良株だった。しかし、トヨタの決算に端的に表われているが、国際優良株の増益分は円安メリットでほぼ説明がつき、本格的な業績回復からは遠い。為替相場の円安トレンドも一服するなか、年内は内需株が有力な物色候補となるだろう。

 そうした中、2020年の夏季五輪の開催地が東京に決まったことで、清水建設が五輪関連銘柄として脚光を浴びると見ている。

 清水建設は、スーパーゼネコン5社の一角ながら、採算性の悪い公共事業は避け、民間工事に注力してきた。特に首都圏での受注が多い。それでも、1964年の東京オリンピックでは、国立屋内総合競技場(現・国立代々木競技場)を建設した実績もあり、東京開催が決まれば、民間部門、公的部門での幅広いオリンピック関連施設の受注が期待できる。

 2014年3月期は減益予想だが、足下の第1四半期は、売上高で前年比11.9%増、経常利益は前年比41.9%増と堅調そのもの。2014年3月期の業績は上方修正される見込みも十分だ。

※マネーポスト2013年秋号