茂怜羅オズ。 昨年12月にブラジルから帰化した、注目プレイヤーの1人だ (撮影:フォート・キシモト)

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【日本代表が親善試合をこなす間にラモス瑠偉監督率いるビーチサッカー日本代表もワールドカップ壮行試合を戦った。いよいよタヒチでの熱戦が火蓋を切る!】
 
9月7日・8日、ビーチサッカー日本代表はお台場でスイス代表と戦った。両日ともチケットは前売りでソールドアウトになり、当日はすごい熱気でした。みなさん、来てくれてありがとう。
 
結果は7日が7-2で勝利、8日は5-9で敗戦。でも僕はこの結果について気にしていない。だってこれはワールドカップの壮行試合だ。まだ本番じゃない。一番の目的はビーチサッカーの楽しさをみんなに知ってほしいということだよ。つまんないチームが来て試合をしてもおもしろさが伝わるとは思えないね。
 
ビーチの魅力は、白〜い砂浜、青〜い空、目の前にすごい水着の人たちがいるという素晴らしい場所で、アクロバチックなプレーが見られること。オーバーヘッドやジャンピングボレーを使いまくるし、ゴールが生まれやすいので見ていて楽しめるよ。40秒で2、3点入ることもあるし、最後まで目が離せないはずだよ。

ビーチサッカー日本代表には元Jリーガーもいる。たとえば河原塚毅、田畑輝樹は元アルビレックス新潟の選手だったし、牧野真二はサガン鳥栖でプレーしていた。彼らはいろんな事情でサッカーからビーチサッカーに転向したんだけど、そこでは日本を背負って戦ってる。アマチュアだから大会のために2週間も仕事を休んで、職がなくなりそうで大変な選手もいるんだけど、それでも国を背負った誇りのために足をかけてるんだ。どうかJクラブのファンにも見てほしい。

それから今回は日本代表にブラジルから帰化した選手がいる。茂怜羅(モレイラ)オズだ。彼は世界的に見てもトップレベルの選手。ずっとブラジルのビーチサッカー代表から声がかかっていたのに、日本に帰化して日本のためにプレーしてくれることになった。気持ちのある選手だから、ぜひ注目してください。

今回の大会で日本サッカー協会は本当に素晴らしいサポート体制を敷いてくれた。本当に僕は感謝している。あとはその感謝の気持ちを選手が砂の上で示してくれるか。さぁ、気合いが入ってきたよ!!

FIFAビーチサッカーワールドカップタヒチ2013
※時間は日本時間

9月19日(木)14:00 vsロシア(前回王者)
9月21日(土)11:00 vsパラグアイ
9月23日(日)11:00 vsコートジボワール
9月26日(木)準々決勝
9月28日(土)準決勝
9月30日(月)決勝/3/4位決定戦