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日本SF作家クラブと明治大学の米沢嘉博記念図書館は29日まで、「SFと未来像」展を開催している。

○フィクションと現実との関係に、多角的な視点を提供

日本では戦後、海外のSFの潮流を吸収し,さまざまな社会変化を背景にしながら、独特の空想科学的な作品群を、小説・マンガ・アニメ・特撮などの分野で産み出してきた。同展は今年50周年を迎える日本SF作家クラブと米沢嘉博記念図書館との共催により、SFと社会的に流布されてきた未来像との相関に焦点を合わせ、その時代ごとの変遷と、これから造られる現実の未来へのヴィジョンを原画などで展示する。

展示は、セクション1〜3で構成。「セクション1:進歩史観的/衛生的な未来像」は、直線的な進歩史観と、超音速・宇宙開拓・マザーコンピュータ・巨大都市計画・管理社会などの中央集権的な技術観に特徴付けられる、1970年大阪万博によって当時に幅広く共有された未来像を展示する。

「セクション2:ポスト進歩史観的/退廃的な未来像」では、オイルショックとベトナム戦争以降、進歩史観や国家の威信が失墜し、パーソナルコンピュータが身近になった時代が舞台。サイバネティックス、アジア的都市、コマーシャリスティックな多国籍企業の台頭、国家をおびやかすハッカーなどに特徴付けられるハリウッド映画やマンガ・アニメなどを通じて、一般に親しまれた未来像を示す。

大国間の第3次世界大戦のリアリティが後退し、ノストラダムスの予言が的中しないまま、我々は21世紀の日常を生きている。「セクション3:新たな未来」では、初音ミクやツイッターのある、そんな日常を生きる今、SFはどのような"未来"を描くのか。現在のSFの試みを紹介する。

開催日時は、9月1日〜29日 10時〜17時(入館は16時30分まで)。会期中無休。会場は、明治大学博物館 特別展示室(東京都千代田区神田駿河台1-1 アカデミーコモン地階)。入場料は無料。

また、併催企画展として「小松左京『日本沈没』—未来へのヴィジョン—」(6月7日〜 10月6日)も開催。休館日は、毎週火・水・木曜(ただし祝日の場合は開館)。会場は、明治大学 米沢嘉博記念図書館1階展示コーナー。入場無料。その他、詳細は同館Webサイトを参照のこと。

(エボル)