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消費者庁はこのほど、長期使用の古い扇風機で火災事故が発生しているとして、消費者に注意を呼びかけた。

同庁によると、2013年の夏に発生した扇風機による火災事故のうち、製造から35年以上経過した製品で起きたものが7件あった。これらの事故原因は現在調査中だが、いずれも製造事業者が、長期使用に伴い、モーター、コンデンサー、コードといった電気部品の経年劣化により火災に至るおそれがあるとして、使用を中止するなどの注意を呼びかけていたものだという。

2010年度以降、同庁に報告が寄せられた扇風機の火災事故62件のうち、長期使用(15年以上)による事故は32件、このうち28件が製造から35年以上経過した製品による事故だ。また、長期使用による火災事故32件のうち、8件が学校、公共施設、病院、事務所など一般家庭以外で発生した火災事故となっている。

学校、公共施設、病院、事務所などで使用されている扇風機は、長期間使用され、日中は連続運転をしている場合が多いと見られており、電気部品の劣化が一般家庭で使われている扇風機よりも一層進むことが推測される。また、これらの施設では、夜間には職員などが帰宅して無人になるため、その間に出火した場合、発見が遅れて被害拡大につながるおそれがあると指摘している。

さらに古い扇風機では、電源が入っているにもかかわらず、ファンが回っていないことでスイッチが「切」の状態であると消費者が誤解し、そのまま放置して出火に至るおそれもあるという。

同庁は、使用している扇風機が、「スイッチを入れてもファンが回らない」「ファンが回っても異常に回転が遅かったり不規則」「回転するときに異常な音がする」「モーター部分が異常に熱かったり、コゲくさいにおいがする」「電源コードが折れ曲がったり破損している」「電源コードに触れると、ファンが回ったり回らなかったりと動きが不安定」などとなった場合は、直ちに使用を中止し、製造事業者や販売店に連絡するよう呼びかけている。

また、涼しくなって扇風機を片付ける際には、製造年などを確認し、古い扇風機については買い替えることを勧めている。

(御木本千春)