左から右ストレートをシュレメンコが伸ばすと、右フックを返したクーパーは蹴り足をキャッチされ、ヒザをボディに受ける。距離を取った王者のスピニングバックフィストは空振りに。クーパーのダブルレッグダイブも決まらない。足を止めての打ち合いから、右アッパーを受けて足が止った王者。それでも前に出て左を打ち込む。クーパーも左を返すが、ここで王者が組みついてケージに押し込む。離れたシュレメンコは、左をヒット。組みついてきたクーパーに左を入れ、連打へ。クーパーはここでもテイクダウン狙いを阻まれる。両者が体重を預けたようなパンチを繰り出すが、振りが大きくなっており、空振りが増えてくる。

ラウンド終了間際に後ろ回し蹴りを入れたシュレメンコ、終了と同時に両手をヒザに置いて、疲れを露わにした。最終回、右ボディアッパーからシングルレッグに出たクーパー。これを切ったシュレメンコに、再びシングルを狙う。倒れない王者、左フックを打ち込み右へつなげる。ヒザから組みついたシュレメンコは、自ら距離を取り間合いを測る。蹴り足をキャッチして、右フック。スタミナが厳しく、連打がない王者は一発入れると、組んでケージに押し込む。

挑戦者クーパーも打撃の展開を続けられず、テイクダウン狙いが目立つ。と、左ミドルを入れた王者。クーパーは右を返すも、スピニングバックフィストでケージに追い込まれる。シュレメンコはここでボディロックからテイクダウンに成功。サイドから抑えるが、クーパーは向きを変え立ち上がる。と、ここを狙っていたようにパンチの連打から、ハイを狙った王者。これは空振りに終わったが、直ぐに組みついて腰をコントロールしテイクダウンに再び成功した。

スタンドに戻ると、5Rの激闘も残り1分に。距離を取り左ミドルから、シュレメンコがまたもダブルレッグへ。クーパーも披露困憊、簡単に倒されパウンドを受ける。最後に底力を発揮し、パウンドを続けた王者は試合終了と同時に、大きく両手を掲げた。結果、ジャッジ3者とも48−47をつけアレキサンダー・シュレメンコが、タフな試合を戦い抜いて防衛に成功、「アイ・ファイト・フォー・ユー」と英語で勝利者インタビューに答えた。