「安倍政権発足以来、順調に景気は上がってきている」──安倍晋三首相は夏休み明けの記者会見でそう胸を張った。しかし、本当に景気はよくなったのか? 真実を突き止めるために、“景気のリトマス試験紙”といわれるタクシーの運転手たちに緊急アンケートをとった。

 タクシーは「景気がよくなっても影響が出るのは最後の最後」といわれる業界。政府が「景気はよくなった」と胸を張るならば、そろそろ景気回復を感じる運転手もいるのではないか。景気が回復したという実感はあるのだろうか。

 結論からいえば、実に72%が「NO」と回答し、安倍内閣が喧伝する景気回復がウソのような結果だった。

「景気? まったくダメ……安倍さんの『三本の矢』はどこに向けて放ったのかという気分」(60代法人)
「お客さんとの会話も、『給料が増えないことには景気回復は実感できないね』ばかり」(50代個人)

 一方で、景気回復を実感しているという答えも聞かれた。

「態度やマナーの悪い客が減った。景気が悪いとイライラするが、多少は財布の紐が緩んで大らかになってきたのではないか」(50代法人)
「六本木の週末は人が増えて、空車のタクシーが減っている」(40代法人)

 ただ、こうした声は「リーマン・ショックや震災直後から持ち直しただけ」や、「昼間はいいが、稼ぎ時の夜はダメ」などといった“条件付き”での実感に留まっているのが実態だった。

※週刊ポスト2013年9月13日号