マラドーナ氏、バルセロナのネイマール増量計画に苦言

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 アルゼンチンの英雄である元同国代表のディエゴ・マラドーナ氏が、永遠のライバルであるブラジル代表で10番を背負うバルセロナのFWネイマールについて、興味深いコメントを行った。

 マラドーナ氏の古巣でもあるバルセロナで今シーズンからプレーするネイマールだが、チームのメディカル・スタッフは、同選手が身長174cmに対して体重64.5kgと軽いことを危惧しており、「シーズンが進むうちに理想的な体重を見極めたい」としながらも、「ウェイトを増やす必要がある」との見解を示している。

 だが、ブラジルのテレビ局『Globo』とのインタビューに応じたマラドーナ氏は、上背こそないものの屈強な肉体を誇った自身の現役時代はさておき、ネイマールには増量の必要はないとの主張を展開した。

「ネイマールはもちろん注目すべき選手だ。個人的にも、彼のプレーを見るのは大好きだ。彼は自分が思い描いたような事をピッチの上でやってのけることができる。だたし、彼に体重の増量を課すのだけは、頼むから止めて欲しい。彼はボディビルダーになる必要などない。ただフットボーラーであればいいのだ」

 とはいえ、バルセロナの中でもチームを指揮するヘラルド・マルティーノ監督は、ネイマールの急激な体重増加には慎重なようで、「彼がフィジカル面でもプレー面でも丁度良い感覚を掴めるよう、焦らずに見守っていきたい」と述べている。

 また、ネイマール本人も同様の考えのようで、スペイン紙『Mundo Deportivo』との最近のインタビューでは、「メディカル・スタッフとは話をしてある。自分のフィジカル・バランスはとてもいいからね」と、現在の体重で問題はないとの考えを示している。