東京・日本橋で開催されている『アートアクアリウム2013』へ行きました。江戸時代から日本人に親しまれている“金魚”にスポットを当てて、和をイメージした水槽と、光や映像などの最新の演出技術を駆使した水中アートの展覧会です。金魚というと、この時期縁日などの金魚すくいでもお馴染みですね。この金魚とアートの結びつきとは? 興味津々で会場へ向かいました。
会場には多面体などのさまざまな形をした水槽と、その中で優雅に泳ぐ金魚たち。その種類はさまざまで、今まで見たこともないような金魚にも巡り合いました。水槽で泳いでいるその姿を見ているだけで、時間を忘れ、癒された気分になるのはなぜでしょうか。圧巻なのはライティングです。水槽は時間とともに光の色を徐々に変化させて、さまざまなイメージを作り出しています。この中でも特に興味があったのは、水槽の中に灯篭のように光を入れて、その中を金魚が泳ぎ、灯篭にシルエットが映りこむというもの。また、縦長の水槽にプロジェクションマッピングを投影して、鯉の泳ぐ姿をシルエットとして映像に取り込んでいくという趣向。美しく趣があります。金魚や鯉は水槽で泳いでいるだけなのですが、それを見事にアートとするこのアイディアに感動しました。

“アイディア”とは思いつき、新奇な工夫という意味ですが、普段何気ないものを思いつきで組み合わせると、時には芸術的に、時には機能的に、時には合理的になるのですから不思議です。今では当たり前となっている携帯電話、スマートフォンですが、もちろん初期機は電話機能だけしかなく、その後メール機能が加わり、さらにはインターネットに接続できるなど、さまざまな用途がひとつあるだけで可能になりました。食生活においても、意外な組み合わせがおいしい、という特集をテレビ番組で放送していることがよくあります。その食材を組み合わせた結果、どのような味になるのか想像もつかないものもありますが、「おいしい!」と言われると興味がわいてきます。

色と色の組み合わせを配色といいますが、この配色もさまざまな効果をもたらします。たとえば危険を知らせるためには黄色と黒の組み合わせがよく使われています。配色によってイメージを伝えることもできます。優しい、楽しい、涼しいなど。3色以上の配色になると、その色の順番でもその印象が変わってきます。インテリアやファブリックにおいては、この色の組み合わせは重要な要素のひとつだと思います。お客様が求めている雰囲気、イメージを色で表現するには、配色効果を有効に使うといいと思います。
「青」という色が食欲を減退させる効果がある、ということから、ダイエット食品として青いふりかけが発売されたこともありました。ご飯の上に青。見慣れないこともありますが、確かにおいしそうには見えないかもしれません。これも組み合わせによるアイディアのひとつですね。