投機筋とも呼ばれるヘッジファンドは、今後のドル/円相場でどのようなトレードを仕掛け、どんなインパクトを及ぼすのか? アンケート調査を踏まえつつ、野村證券の精鋭ストラテジストが大胆予想!


日本発で円の全面安が続く!

実は、「?業績相場入り〞で株価上昇が再び加速!?」で紹介した外国人投資家のアンケート調査は、「海外ヘッジファンドの参院選期待と円相場の行方」と題して7月19日に開催された記者勉強会で公表されたものの一部だ。同調査は野村證券の国内外の主要顧客に対し、大々的にアンケート調査を行なったものである。

その中には顧客属性別の分析もあり、外国人投資家の中からヘッジファンドだけを抽出したデータも紹介されていた。それを見れば、相場の潮流に先駆けて動き始める彼らのスタンスが浮き彫りになる。

同調査を実施し、勉強会の講師も務めた野村證券のチーフ為替ストラテジスト・池田雄之輔さんもこう指摘する。「海外ヘッジファンドの回答に注目すれば、より短期的な相場の推移を読み解くヒントとなってくるでしょう」

まず、現状の米ドル/円相場に対するポジションに関しては、実に彼らの77%が円売り・ドル買いと回答。この数値自体は外国人投資家全般の回答と大差がない。もっとも、「確信の高い(大きなポジションをとった)円売り・ドル買い)」との回答は外国人投資家全般の数値よりも若干高い。

一方、年末の水準予想については105〜110円が最多回答。2014年末も同じく105〜110円が42%に達し、外国人投資家全般の分析結果と比べれば、彼らは緩やかな円安の進行をイメージしているようだ。

では、いわゆる?投機筋〞と位置づけられるヘッジファンドはこれからどういったトレードを仕掛け、相場にどのような影響を及ぼすのか?

それを読み解く前に、池田さんは次のように説明する。「相場の動きには、ファンダメンタルズで説明がつく局面とそれが難しい局面があります。後者こそが投機的ポジションが大きく影響している局面。それを踏まえて、参院選前、そして参院選後、2014年、2015年の相場を予想してみると……」

過去と将来における局面ごとの投機筋のポジションとファンダメンタルズに基づく相場の方向感を対比し、そのバランスから池田さんが判断した相場の行方と到達目標が左の表。「安倍政権の政策への期待が先行したが、ようやく円需給が追いつき、円の全面安が続く」(池田さん)というのが結論だ。






この記事は「WEBネットマネー2013年10月号」に掲載されたものです。