今月注目!経済の言葉「ねじれ解消と株価」
参院選は予想通りの自民圧勝となった。日経平均は事前からの“ねじれ解消”期待と世界経済の落ち着きから、1万5000円目前までスルスルと上げてきたが、8月上旬再び下落。厳しくなった投資家の銘柄選別眼にかなう銘柄を用意したぞ!


参議院選挙で自民党が圧勝し、衆参のねじれ現象が解消しましたね。これで政府の提出法案は基本的にすべて成立する道筋が整ったことになります。

おさらいになりますが、“ねじれ”状態では、大事な法案は国会審議ではなく、非公式協議で決められることが多いといわれてきました。実際、原子力賠償機構法案は経済産業省の官僚主導のもと、国会外の協議で成立しています。また、消費税の増税も財務官僚主導のもと、自公民で協議決定されました。いずれにしても、国会で法案が成立しやすくなって透明性がアップするのはいいことなのでしょうね。

株価を見てみると、1990年以降でねじれ現象が解消されたのは計5回。株式市場は政治の安定を好むためか、いずれも上昇基調を強める傾向にあります。また、ここ数年、コロコロと首相が変わってきた日本。よほどのことがなければ向こう3年は国政選挙はなく、長期政権となることは、外国人投資家から見たらポジティブ材料でしょう。

そして、法案が通りやすくなることで、個別株にとってもポジティブ材料♪

新たに法律が施行されれば(変われば)、そこには必ず恩恵を受ける企業が存在するからです。それも単なる材料ではなく、国家レベルだから特需もビッグです(笑)。

さて、この秋の臨時国会で早々に提出されそうなのが「カジノ法案」。今年4月にカジノ議連(国際観光産業振興議員連盟)の総会が開催された際には、最高顧問の安倍首相、麻生太郎財務相が顔をそろえ、本気度が鮮明に!」

気になる関連銘柄は多岐にわたります。オーソドックスなところでは、遊技機器メーカーでパチンコやパチスロ機器を展開する企業や、その周辺機器、硬貨や紙幣処理機など。またカジノは単独施設ではなく、大規模商業施設、レジャー施設、国際会議場などからなる統合リゾートとして建設されるはずなので、建設や不動産、鉄道や宿泊施設などまで、さまざまな企業が浮かび上がってきます♪

若林史江(わかばやし・ふみえ)
株式アドバイザー、徳山大学経済学部特任講師

この連載では経済を背景に移り変わる金融用語を、できるだけわかりやすく紹介していきます♪



この記事は「WEBネットマネー2013年10月号」に掲載されたものです。