祭りや縁日で出される夜店の一番の楽しみは、なんといっても屋台で売られる食べ物である。ついつい財布の紐も緩みがち。そんな消費者心理をくすぐる夜店の商品の「原価」はいかほどか? ここでは「綿菓子」の秘密を調べてみた。

 業務用の綿菓子器は15万〜20万円するが、後はザラメと棒だけでOK。

「70〜80人分の綿菓子を作るザラメ1キロが500〜600円で、1個分の原価は5円。1本5円の棒とで計10円が原価」(露店業者)

 その綿菓子の売り上げを左右するのは、かわいらしいイラストが入った、キャラクターの絵柄付きの袋だ。

「袋は1枚30円で、中身の綿菓子より高い。しかし子供たちはお気に入りの袋でないと買ってくれないので、袋は重要な要素になる。

 うちも男子用のヒーロー物と、女子用のキャラ物を軒先の目立つ所にぶら下げている。売値は300〜500円が相場」(同前)

 綿菓子を買う時に「袋はいらない」なんていおうものなら、業者は小躍りして喜ぶのである。

※週刊ポスト2013年9月6日号