坂茂設計による紙管の大聖堂が公開 NZ地震の復興シンボルに

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 ニュージーランド地震の復興シンボルとして、日本人建築家の坂茂(ばんしげる)が設計した「仮設大聖堂」の披露式典が現地時間の9月1日に行われた。地震で被害を受けたクライストチャーチ大聖堂の復活を求める声が多かったため、新たな大聖堂をセント・ジョーンズ・アングリカン・スクエア教会跡地に建設。聖堂内は9時から17時の間一般公開される。

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 仮設大聖堂は、ラップフィルムの巻芯などに用いられている長さ16.5から20メートル、重さ120キロの建築素材紙管98本を組み立てて建設。同施設では聖堂として以外にも、700席ある聖堂内でコンサートや展示会、市や地域のイベントの開催などに使用されるという。紙管の大聖堂が建設されたことについて、クライストチャーチ&カンタベリー地方観光局チーフエグゼクティブのTim Hunter(ティム・ハンター)は「この教会は、まさしくクライストチャーチの再生と創造力を物語っています」とコメントし、ニュージーランド南島最大の都市クライストチャーチの復興の象徴となることに期待を込めた。

 紙管は、紙でありながら強度があるため同氏の作品によく使用される構造材。被災地でも低コストで容易に調達可能なため、東日本大震災やルワンダなどで紙管を使った仮設住宅の設計も手がけた。