IPOで暴騰暴落。?祭りの後〞を狙うなら、異次元緩和前の上場株!
参院選は予想通りの自民圧勝となった。日経平均は事前からの“ねじれ解消”期待と世界経済の落ち着きから、1万5000円目前までスルスルと上げてきたが、8月上旬再び下落。厳しくなった投資家の銘柄選別眼にかなう銘柄を用意したぞ!


今年1月から7月末までにIPO(新規株式公開)を果たした企業は24社。このすべてで、初値が公開価格を上回る快挙となった。問題はその後である。

上場当初、お祭りさながらに売買が過熱した反動で、大幅な値崩れを起こす銘柄は多い。勢いだけで暴騰した銘柄ほど、ありえない割安圏まで値下がりするケースが多い。ただ、収益モデルがきちんと確立されている銘柄に関しては、売り物が一段落すると、適正価格を探るかのようにジワジワと値を戻していく。

注目はオイシックスや買取王国、協立情報通信など。バイオでもSNS(交流サイト)ゲーム関連でもない業種のうち、日銀による「異次元緩和」の始まる4月より前にデビューした銘柄がいい。

河合ウオッチャー達憲のそのとき株は動いた!

エフピコが1999年9月の史上最高値7350円を約14年ぶりに上に抜けてきた。「アベノミクス効果で消費が回復し、食品トレー最大手の同社にも恩恵?」と思いきや、実は同社はアベノミクスが始まる前の昨年5月の4575円を底に騰勢力を高め、むしろアベノミクスが始まった11月からはジリ高での推移だ。ただ、7月中旬からの反発は力強い。

アベノミクス前からの株価底入れ上昇の背景には、やはり業績のよさがある。簡易食品トレーの最大手である同社では、特に耐熱性や耐寒性に優れた製品開発を常に手がけ、4期連続の増収の見込みだ。

今回の円安による原料高も製品の値上げで吸収することに成功。外部環境がどのような局面でも利益を出せる、筋肉質な経営力を有するといえるだろう。

今2014年3月期は鶏卵パック事業の黒字化や、東京・八王子に90億円を投じて首都圏2カ所目の物流拠点の新設と、拠点整備に抜かりはない。同拠点は来年9月稼働予定だ。業績面では、今期は売上高8%増、経常利益3%増が見込まれ、経常利益は過去のピーク時の金額を連続で更新しそうだ。続く来2015年3月期も同4%増収、同13%増益と好業績が持続する見通しとなっている。

株価は下値切り上げ基調を持続しても利益拡大を背景にPER17倍台と割安圏が持続。目標株価は来期1株当たり利益予想がベースの試算値9400円が最終目標と想定する。



河合達憲(かわい・たつのり)
カブドットコム証券 チーフストラテジスト

『夕刊フジ』と小誌共同企画「株-1グランプリ」で第1回みごと優勝。相場診断と銘柄選定力は抜群! 4月から大阪国際大学の講師務める。




この記事は「WEBネットマネー2013年10月号」に掲載されたものです。