参院選は予想通りの自民圧勝となった。日経平均は事前からの“ねじれ解消”期待と世界経済の落ち着きから、1万5000円目前までスルスルと上げてきたが、8月上旬再び下落。厳しくなった投資家の銘柄選別眼にかなう銘柄を用意したぞ!


証券各社が来年1月にスタートするNISA(少額投資非課税制度)の口座獲得のため、営業活動に精力的だ。ところで、NISA口座での購入は年間100万円までなので、最低投資金額が100万円超の銘柄はNISA口座では買えない。つまり、売買単位1000株なら株価1000円以上、売買単位100株なら株価1万円以上の銘柄はダメ。7月下旬現在で最低投資金額100万円超の株は110銘柄以上ある。

そんな中、7月に大和証券投資戦略部が「NISA開始を前に株式分割が期待される銘柄」というレポートを発表した。上場企業も個人投資家を意識するはずで、NISA開始前に株式分割や単元株変更の期待が出るとの読みだ。特に株主優待を導入している企業は個人株主をもともと重視しているとみられ、株式分割の期待が膨らみやすい。

東証1部企業のうち大和証券がこの条件でピックアップした銘柄は東洋水産、カナモトなど27銘柄。キッコーマン、フジッコ、山崎製パンといった個人消費者に近い企業も多い。そして、すでに売買単位が100株の企業で抽出すると、下の5銘柄とJR東海までに絞り込める。これらの銘柄の場合は売買単位変更でなく、純粋な株式分割が期待でき、現状の株主優待の内容は変更しないと考えられる。もちろん分割前の投資にはそれなりの資金が必要になるが、権利落ち後の戻りも期待できそうな銘柄群だ。

NISA開始前に分割期待の株5

【オリエンタルランド(東1・4661)】1万6150円(100株)
来年の3月20日まで30周年記念イベント「ザ・ハピネス・イヤー」を開催。30周年記念グッズの販売等も好調だ。

【しまむら(東1・8227)】1万1270円(100株)
第1四半期業績はさえなかったが、6月に入り改善のもよう。都市部で物件開発を進めており、再評価に期待。

【日本取引所グループ(東1・8697)】9010円(100株)
今3月期予想の営業利益を230億円から365億円に、第2四半期の配当予想を45円から80円に増額した。

【京セラ(東1・6971)】9560円(100株)
中国のローエンドスマホ向けのモバイルDRAMが好調。太陽光発電関連の事業収益も改善が進んでいる。

【コスモス薬品(東1・3349)】1万680円(100株)
今5月期は新規出店数の拡大(65〜75店舗)や物流センターなどインフラ整備による先行投資に積極的。

※株価は2013年8月8日現在。

今月の噴火目前株3連発!

1. ソフトバンク(東証1部・9984)
株価の際立つ強さで、時価総額は国内3位に浮上。材料は、出資比率36・7%の子会社アリババが9月にも香港市場へ再上場するとの観測だ。一部の外資系証券では、アリババの価値は最大1100億ドルに上ると指摘。同社持ち分の価値で4兆円に相当し、強烈なインパクトが!

2. カッシーナ・イクスシー(ジャスダック・2777)
株高が富裕層の消費意欲を刺激し、高額品が売れている。この恩恵をダイレクトに受けているのが同社。足元の販売好調を受け、8年ぶりに名古屋に直営店もオープンする。株価の上昇余地が大きいが、知名度の低さからPERは1ケタ台、PBRも1倍割れ。

3. ジャパンフーズ(東証1部・2599)
1000年に1度とされる猛暑がサマーストック相場を演出。中間期以降の決算発表時に「記録的な気温上昇で販売好調」といった記載が続出しそうだ。盲点は清涼飲料の受託生産を手がける同社。注文増加は濃厚で、猛烈な割安修正ありか。

※PER=株価収益率、PBR=株価純資産倍率。

この記事は「WEBネットマネー2013年10月号」に掲載されたものです。