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現地の人との会話を楽しむことも、海外旅行の醍醐味のひとつ。しかし、レストランやホテルの人とすら、満足に会話をすることは難しいですよね。上手にコミュニケーションをとるには、どうすればいいのでしょうか。

そのコツを、元国際線のキャビンアテンダントで、英語界のコンシェルジュとして活躍する、オフィス・グレース代表の荒井弥栄さんに教えていただきました。

○店員さんに話しかけてみよう

――海外旅行で現地の人とコミュニケーションをとりたいと思っても、どう話しかけていいかわかりません。

荒井さん「一般の方とコミュニケーションをとることは難しくても、ショップ店員やレストランのウェイターなど、サービス業の方には話しかけやすいのではないでしょうか」

――仕事中の方に話しかけても迷惑になりませんか?

荒井さん「その心配は御無用。彼らもお客さまとのコミュニケーションを楽しんでいますし、一流レストランで話しかけても問題ありません。おすすめのワインについて教えてもらったり、お店の雰囲気をほめたり、きっかけはささいなことでも構いませんよ。

コミュニケーションをとることで、現地の人しか知らない情報を教えてもらえたり、とっておきの料理をおすすめしてくれたりすることも。より旅を楽しむためにも、是非話しかけることをおすすめしたいですね。

そのためにも、きっかけとなるフレーズを覚えておくと便利です。もちろん、入店時のあいさつはお忘れなく」

●レストランで使えるフレーズ集

・I'd like to start with a glass of champagne.(とりあえずシャンパンをお願いします)

・What's today's special?(本日のスペシャルは何ですか?)

・Do you have any local cuisine?(何か郷土料理はありますか?)

・Can you recommend something simple and light?(シンプルな軽いものでおすすめはありませんか?)

・Could I have a half-size serving?(半分だけいただけませんか?)

・Could you make fried rice without meat?(お肉以外のものでチャーハンを作っていただけませんか?)

・Can you tell me what's in this dish?((メニューを指しながら)この料理の中には何が入っているのか教えてください)

・Could you give us separate bills?(勘定を別々にしていただけますか?)

・I'm stuffed!(お腹いっぱいです!:『I'm full.』よりもさらにいっぱいのときに使用)

○店員さんをほめてコミュニケーションを

――ショッピング中も店員さんに話しかけたいのに、欲しいものに対する質問くらいしか思いつきません。

荒井さん「そんなときは、店員さんをほめてみてはいかがでしょうか。『You know how to dress well.(すてきな着こなしですね)』と声をかけてみたり、制服着用の場合は『What's a lovely ring it is!(すてきな指輪ですね)』とアクセサリーをほめてみたり。そこからいいコミュニケーションが生まれて、思わぬアドバイスをいただけることもあります」

――ここでも「ほめる」テクニックが使えるのですね。

荒井さん「もちろんです。店員さんをほめるのが恥ずかしければ、お店の商品やディスプレイをほめてもいいでしょう。そこからコミュニケーションがスタートするはず。

さらに、自分はいつまで滞在しているということを告げれば、セール情報や入荷状況などを教えてくれることも珍しくありません。男性なら女性店員に恋人へのお土産をアドバイスしてもらうこともできますし、よりよいサービスを受けることができます。これはちょっと得する旅のノウハウでもあるのです」

●ショッピングで使えるフレーズ集

・Would you show me that?(あれを見せていただけますか?)

・Where was this made?(これはどこ製ですか?)

・Could I get this altered?(お直しをしていただけますか?)

・Could I have a gift box and some ribbon to take with me?(持ち帰りたいのですが、ギフト用の箱とリボンをもらえますか?)

・Could you deliver this to my hotel?(これを私のホテルに配達していただけますか?)

○チップは1,2ドルが相場

――ホテルではチップをいくら払えばいいのか悩んでしまい、コミュニケーションを楽しむ余裕がなく……。

荒井さん「日本人観光客が多いエリアでは、『チップ不要』と書かれたところもありますが、そういうところでもいくらか渡すのがマナー。ベッドメイクなら2ドル、ルームサービスには1〜2ドル、ボーイさんに荷物を運んでもらったときには、荷物1つに対して1ドルが相場でしょうか」

――サービスチャージをとられる場合も、チップは払った方がいいのでしょうか?

荒井さん「もちろん、お渡しした方がいいでしょう。彼らの給与はチップありきの設定になっていることも多く、また、サービスを受けたお礼としてお渡しするのが一般的です。ベッドメイクの場合は枕元やサイドテーブルに置き、その他の場合は担当者に直接渡します」

――レストランの場合はどうすればいいでしょうか。

荒井さん「多くのレストランはテーブルチェックですので、お釣りが戻ってきたときにお勘定用トレイの上に置いておきます。会計金額の15%くらいが目安ですね。カード払いの場合は、サイン欄の上の辺りににチップの金額を書く欄がありますので、そこに記入します」

●ホテルで使えるフレーズ集

・Would you keep my baggage until five o'clock?(5時まで荷物を預かっていただけませんか?)

・Could I move to a different room?(別の部屋に変わることはできますか?)

・Could I get a wake-up call tomorrow at 7:00?(明日の7時にモーニングコールをいただけませんか?)

・Do you have a PC with Internet access available for guest use?(インターネットにアクセスできる宿泊客用パソコンはありませんか?)

・What is this amount for?(この料金は何ですか?)

・Would it be possible to extend my stay till the day after tomorrow?(明後日まで滞在を延長することはできますか?)

――旅行を楽しむには、会話表現だけでなく、マナーや文化を知ることも大切なのですね。

荒井さん「そうですね。欧米に限らず、日本とは文化も風習も異なる国が多いもの。その国に合わせたマナーを覚えておくことで、適切なサービスを受けることができます。ぜひとも覚えていただきたいですね。

また、『お金を払っているのだからサービスを受けて当然』という姿勢は改めた方がいいでしょう。シーツをぐちゃぐちゃにしたままチェックアウトしては、日本人全体の品格を下げてしまいますし、ほかの日本人旅行客がサービスを受けられなくなってしまうことも。

サービスを受けるときは、コミュニケーションを楽しむことをチャンス。フレーズとともにマナーも覚えておくとよいのではないでしょうか」

■プロフィール

荒井弥栄

JALで国際線のCAとして10年以上勤務後、英語指導者に転身。エグゼクティブに特化した半年間完成プログラムで、英語だけでなく国際人として世界に通用するマナーや交渉事についてまでレッスンする。著書には2013年9月1日発売の『ファーストクラスの英会話 電話・メール・接待・交渉編』(祥伝社黄金文庫)他3冊ある。

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