“障害者の性”というタブー視されがちなテーマに挑んだ注目作『セッションズ』。首から下が動かせない障害者という難役を演じるのはジョン・ホークス/[c]2012 TWENTIETH CENTURY FOX

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良質な作品を世界中に配給し続け、これまでに20ものアカデミー賞受賞(75ノミネート)を実現させてきたFOXサーチライト・ピクチャーズ。名実共にアート映画界を牽引してきた同社が、2014年の創立20周年を機に、映画ファンとのコミュニケーションを強化するための新プロジェクトをスタート。その一環として2本の注目作が日本公開されることになった。

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記念すべき第1弾作品には、12月6日(金)に公開が決まった『セッションズ』。“障害者の性”をテーマに、ひとりの女性に恋をした38歳の障害者が “童貞喪失”に挑む姿が描かれる。同作はサンダンス映画祭ほか4つの映画祭で観客賞を受賞したほか、障害を抱える主人公マークを演じたジョン・ホークスが第70回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の主演男優賞に、セックス・セラピスト役のヘレン・ハントが第85回アカデミー賞助演女優賞に、それぞれ選出されたことでも話題を呼んだ良作だ。

続いて第2弾作品として、社会派サスペンス『ザ・イースト』が2014年1月31日(金)より公開決定。環境汚染や健康被害をもたらす企業を狙い、過激な報復活動を行う環境テロリスト集団“イースト”と、そのアジトヘの潜入捜査を命じられた元FBIエージェントの姿を通し、テロに関わる人々の葛藤を描いていく。2011年にサンダンス映画祭で長編映画監督デビューを飾ったばかりの新鋭監督ザル・バトマングリがメガホンを取った本作は、ハリウッドの次世代の才能が集結した作品として、全米メディアでも高く評価されている1本だ。

2本とも決してA級スターが出演するビッグ・バジェット作品ではないが、そのインディペンデント精神溢れる“先見性”こそが、FOXサーチライトの真骨頂と言えるだろう。『JUNO ジュノ』(07)や『スラムドッグ$ミリオネア』(08)、『(500)日のサマー』(09)、『ブラック・スワン』(10)といった近年の作品群を見ても、その“目利き”ぶりは確か。今冬公開されるこの2本をきっかけに、FOXサーチライトの存在を身近に感じてみてはいかがだろうか?【Movie Walker】