ノートルダム・ド・ボンスクール教会でお点前を披露する中谷美紀/[c]2013「利休にたずねよ」製作委員会

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第37回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門に出品している『利休にたずねよ』(12月7日公開)。利休の妻を演じる中谷美紀が、現地時間の1日、モントリオール最古の教会でお茶会を実施。彼女が2011年にモントリオールの地で挑んだ初舞台「猟銃」の演出家フランソワ・ジラールらをもてなした。

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会場となったのは、18世紀に建てられたモントリオールの伝統的な教会ノートルダム・ド・ボンスクール。ここで今回のようなお茶会イベントが行われるのは初めてのこと。教会に集まった観客約200人の拍手が響く中、白の着物に身を包んだ中谷が慎ましやかに登場。亭主(お茶会の主催者)として、ジラールら現地の客人を前に、10年以上たしなんでいるという茶道のお点前を披露した。時折、フランス語で言葉を交わしながら、真剣な面持ちで点前を進めていく中谷。その華麗な手さばきには、観客一同、絶賛。美しく点(た)てられたお茶に、ジラールやピエール・ブルク元モントリオール市長らは「おいしい」と、その味をしっかり噛み締めていた。

終了後、中谷はフランス語と英語で観客に挨拶し、「ここにいることが出来て幸せ」とお茶会を開催できたことの喜びを語った。その一方で「猟銃」の舞台で訪れた際は「東日本大震災の時期で物理的にも精神的にも辛かった時期だった」と話し、涙ぐむ一面も。また、お茶の心を伝えられたかという質問には「私に答えは出せません。むしろ、皆さんは答えを持っていると思います。でも、フィーリングについては共有できたと思います」と、同イベントへの手応えや思いを明かした。

本作は第140回直木賞を受賞した、山本兼一による同名小説を映画化したラブストーリー。“茶聖”と称された芸術家・千利休の正体や、若き日に経験した恋が描かれる。利休には歌舞伎俳優の市川海老蔵、利休が仕えた織田信長には伊勢谷友介、豊臣秀吉には大森南朋が扮している。

なお、現地時間の1日夜には、公式上映が行われ、上映後は1000人もの観客でほぼ満席となった会場からスタンディング・オベーションも沸き起こったという。気になるコンペティションの受賞結果は現地時間の2日夜、発表となる見込みだ。【Movie Walker】