渡辺謙、『許されざる者』ジャパンプレミアに感無量!

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クリント・イーストウッド監督・主演で第65回米アカデミー作品賞ほか4部門を受賞した傑作を、渡辺謙主演で日本映画化した『許されざる者』(9月13日公開)。ジャパンプレミアが9月2日に東京国際フォーラムで開催され、渡辺謙、佐藤浩市、柄本明、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、國村隼、滝藤賢一、小澤征悦、三浦貴大、李相日監督の11名がズラリと登壇。2階席から登場して大歓声を浴びた渡辺は「キャスト、スタッフ、そして何より、李相日監督が魂を込めた作品です」と言葉を噛み締めながら、力強く挨拶した。

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1880年、未開拓の地・北海道を舞台に、かつて「人斬り」と恐れられた男が、再び戦いに挑む姿を描く。渡辺は、「イーストウッド本人から、オリジナル製作時の思いを聞いていた」ことを告白。「クリントが、『一生懸命になって、こんな暗い映画を撮っているけれど、一体誰が見てくれるんだろうと思いながら毎日やっていたんだ』という話をしてくれて」と口火を切り、「神様だと思っていたけれど、彼も迷いながら、悩みながら撮っていることを知って、とても嬉しく、深く感動した」とうなずく。

イーストウッドの傑作に日本の魂を吹き込んだのは、『フラガール』(06)、『悪人』(10)の李監督だ。厳しい演出でも知られる李監督だが、佐藤は「演じたのは、暴力に特化した、バイオレンスな男。でも、ただそれをやっただけでは李監督は決して許してくれない。彼の中に何があるんだろうと、自分なりに込めて演じた」と述懐。李組は3本目となる柄本も「李監督は本当にしつこい」と苦笑い。「でも、俳優というのは、どこかそういう監督の到来を待っているもの。幸せな時間でした」と充実の表情を見せた。

また、柳は「大先輩と共に過ごせた時間が、僕にとっての財産」、小池も「参加できたことがすごく勉強になった。スタッフ、キャストは戦友です」、小澤も「泥や血、凍てつく空気の匂いが、映像から感じられる。そのなかに参加できて良かった」と、それぞれに過酷な現場を駆け抜けた自信をのぞかせていた。

最後には李監督が「関わった人すべての労力と情熱がなければ、今日という日を迎えられなかった。それくらい何度も心が折れそうになった」とコメント。「自分としては映画が終わって、エンドロールが一番の見どころだと思っている。すべてのキャスト、スタッフの血と汗と涙でできている作品です」と力を込め、熱い拍手を浴びていた。【取材・文/成田おり枝】