日本以外の各国の消費税はどうなっている? 単純に率だけで比較はできない!

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日本でも消費税率の引き上げを判断する時期になりました。日本は世界的に見ると消費税率の低い国だといわれます。そこで、各国の消費税(付加価値税)を比べてみました。

■G8各国の消費税率は!?

G8(主要国首脳会議)のメンバーである各国の消費税率(付加価値税率)は以下のようになっています。

フランス 19.6%
アメリカ合衆国 −
イギリス 20%
ドイツ 19%
日本 5%
イタリア 21%
カナダ 5%(※)
ロシア 18%

G8各国の中では、日本とカナダ(※)が5%でもっとも低い税率です。もっとも高いのはイタリアで21%となっています。

アメリカ合衆国は、いわゆる消費税(付加価値税)ではなく、「小売売上税」という形を取っています。これは、消費者が小売店で商品を購入する際に、その商品の価格に一定の税率を上乗せして支払うというものです。

また、合衆国連邦政府が課税しているのではなく、各州や郡、市が課税しています。州、郡、市によって税率も異なる上に、州で何%、郡で何%というように複数のレイヤーで徴収されます。ですから、同じ州でも、郡、市、どこで買うかによって税率が異なっています。

たとえば、2013年1月1日に税率が上がったカリフォルニア州の場合、ロサンゼルスは9%、パロアルトは8.75%という具合です。

■生鮮食料品は無税などの軽減措置

日本の消費税は、基本なで切りで、何を購入する場合にもかかりますが(土地などに関しては消費税はかかりません)、日本以外の多くの国で、低所得者を考慮し、生活に必須のものには税率の軽減処置が取られています。

たとえばイギリスでは、生鮮食料品や、子ども服などの子どもの養育に必要な物品については、付加価値税は無税となっています。

またフランスでは、医薬品や食料品などについては標準課税率よりも低い軽減税率を採用しています。食料品、本や電気代などは5.5%ですし、薬品や新聞などは2.1%です。ちなみに消費税を最初に発明したのはフランスです。

「消費税は景気を冷やす税」であるといった論調もあります。
さて、安倍政権はどのような判断を下すでしょうか。

⇒カリフォルニア州のSalesTax
http://www.boe.ca.gov/cgi-bin/rates_2013.cgi

※……カナダでは、国が徴収する消費税(連邦付加価値税)は5%です。これはGST(Goods and Services Tax)と呼ばれます。その一方で、州が徴収する「州・売上税」があります。これはPST(Provincial Sales Tax)と呼ばれます。PSTの税率は各州によって異なっています。物品を購入する際には、GSTとPSTの両方がかかります。また、「統一売上税」というものもあります。これはGSTとPSTをまとめたもので、HST(Harmonized Sales Tax)と呼ばれます。ややこしいですが、HSTを導入している州と、GST+PSTの州があるのです。

(高橋モータース@dcp)