季初勝利を目指して秋山が先発。替わりに福留が抹消された。見極めが困難なのかもしれないが、前回も今回も判断が遅い。坂本の大飛球を好捕した時にやった可能性。無理してセンターを守らせた代償としてこんな顛末になる。

秋山は今季最長の7回を2被弾の2失点。球を置きにいくような投球も見受けられたが、十分ゲームは作った。好投だろう。

だが広島だから2失点で済んだという印象も持ってしまう。まだまだ制球がアバウトで、ボールが低目に集まらない。球威はあがったが、秋山の球威なら、低目率をもっと高めないと讀賣やDeNAには通用しない。そう思えてしまう投球でもある。

フォークとストレートの制球が冴えていた今井の内容も良かったが、湿りがちな打線が秋山という投手の成長を遅らせてしまっている。投手を成長させるのは打線。打線の援護があれば、今日も含めて秋山も3勝くらいはしていただろう。

昨日の3打席、当てつけのように全て初球を打ちにいった鳥谷。初球を打ちに行くから積極的とも言えなければ、打ちにいかないから消極的とも言えない。今日は全て初球は見逃している。4番だから見逃したことを絶対責めてはいけない。

鳥谷は既に10年もプロの最前線でやってきた選手、アマチュアも含めば20年近くも野球をやっている。打席に入れば自分の打つスタイルをもっている。違う言葉で言えば自分の間(ま)というものを必ず持っている。確立された間である。

高橋由伸や坂本、長野のように初球から打つ間をもっている選手もいれば、鳥谷のようにそうでない選手もいる。その鳥谷を4番に据えて、初球からとか積極的になれとか求めるのは無理がある。逆効果になるのがわからないのかと思う。

鳥谷の特性を活かしたいなら、3番から4番にしてより重たいものを背負わせてどうするのかということ。火曜日からDeNAと讀賣6連戦、4番鳥谷を続ければ、ブランコ、村田、阿部ら、相手の4番と比較されてしまうだけ。今日でお終いにすべき。

私はあまりCSというものに興味がなく、来季の方が気になるファンだが、CSに向けて試す気があるのなら、同時に来季へ繋げたいのなら、森田や高山をあげて積極的に代打の特性を見極めるべき。浅井の打力など既に分かっているはず。

9回二死無走者、今日は檜山が最後の打者になったが、ここで出す代打を養成していかなくてはいけない。全くボールが見えていない良太に横山が簡単に四球を出す。穴があっても相手投手が怖がる、こういう選手が今の控えに何人いる?

東京ドームショック? 聖地へ戻って3試合で3点。勝ちたいという気持ちからして負けていると思ってしまうのは私だけか。