参院選は予想通りの自民圧勝となった。日経平均は事前からの“ねじれ解消”期待と世界経済の落ち着きから、1万5000円目前までスルスルと上げてきたが、8月上旬再び下落。厳しくなった投資家の銘柄選別眼にかなう銘柄を用意したぞ!


「輸送、リース、証券化、節税商品」がこの会社のキーワード。飛行機や船などを大型輸送設備を大手金融機関と共同購入し、権利を証券化して中小企業などに販売する。このリース証券が中小企業に売れるのには理由がある。節税効果が大きいからだ。リース対象の船舶やコンテナなどは、リース契約初年度から原価償却が発生し、税法上は赤字となる。このため、リース案件に出資した中小企業は課税対象となる本業の利益を減殺できるのだ。

不動産運用商品の組成・販売やM&A(企業の合併・買収)仲介にも進出し、継続的な事業拡大を狙う態勢が整っている。今期も最高益更新が濃厚だ。ただ、事業内容がわかりにくいためか、株価は業績や成長性を十分反映しているとは言いがたく、上値余地は大きいといえそうだ。

東証1部上場企業として、社会的信用力は意外に高く、証券会社や銀行などの金融機関、会計事務所から紹介される顧客が順調に増えている。



株業界の番猫・みけこさんの兜町キャッツアイ
第64話 東証、誤発注敗訴で特別利益?

東京証券取引所は東京湾のすぐそば。夏の晴れた日は南から潮風が吹いてきて、蒸し暑いんだにゃ。そんなときは涼しい東証ビルの中をこっそり散歩。音を立てないようツメを引っ込めて歩いていると、猫耳にはいろんな話が入ってくるにゃあ。

東証の中で最大のニュースは、みずほ証券との誤発注訴訟。裁判所の和解勧告にはどちらも応じずに裁判してたけど、一審、二審ともに誤発注でも注文取り消しのできない売買システムを提供してた東証の負け。

でも東証の人たちは、みずほ証券への賠償金が107億円という高裁判決を聞いて、意外にほっとした様子だったにゃ。

もともと東証は132億円を今期の特別損失として計上してたから、賠償金が軽くなった25億円分が会計上は特別利益になるんだって。ってことは、業績予想は上方修正かにゃ?

東証は職員用の喫茶室まで閉鎖して、慣れないコスト削減を進めてきたけど、これで節約一辺倒から解放されるといいにゃ。

東証が全部悪いんじゃなくて、売買システムをつくった富士通にも責任がありそうだけど、東証は富士通に賠償請求しないんだって。白黒つけないままで、日本取引所グループ(東証)の株主さんは怒らないのかにゃあ?


この記事は「WEBネットマネー2013年10月号」に掲載されたものです。