「老後破産」の危機に敏感なのは、「夫」よりも家計をやりくりする「妻」という家庭も多いだろう。女性のマネー相談を専門に受ける「エフピーウーマン」取締役のファイナンシャルプランナー(FP)、高山一恵氏によると、妻たちの間でも、アベノミクス効果で、資産運用に前向きなムードが広がっているようだ。

 なかでも、株主優待と並んで女性の関心が高いのが、金(ゴールド)だ。そもそも金とは、どんな運用商品なのだろうか。金のスペシャリストであるマーケットアナリスト、豊島逸夫氏はこう解説する。

「金は持っているだけでは利息を生みませんが、株や債券が目減りするときに価値が上がる性質があります。つまり、『株で攻めて、金で守る』という買い方をすれば、資産を守ることにつながります」

 豊島氏が開く金のセミナーには、老後に不安を抱く女性の参加者が多いという。

「セミナー参加者の過半数は女性です。若い家族連れが来て、夫が外で子供をあやし、妻が聞いている、ということも多いです」

 金の買い方にはさまざまな方法がある。そのうち「純金積立」は、毎月一定額ずつ購入し、所定の残高になった時点で金貨などの現物に換えられる。月額1千〜3千円程度から始められるため、初心者向けだ。「生活マネー相談室」代表のFP、八ツ井(やつい)慶子氏はこう語る。

「金はいま高値圏にあり、『バブルだからやらないほうがいい』と言う人もいますが、金を運用の“主役”として考えなければ、リスク分散に使えます。なかでも純金積立はコツコツためていくことが得意な女性に向いている商品と言えるでしょう」

週刊朝日  2013年9月6日号