AKB48『さよならクロール』(KING RECORDS)

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 8月28日、AKB48の秋元才加が東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。06年の加入からチームK一筋の秋元は、チームカラーの緑色のサイリウムを振る250人のファンに見送られながら、7年半のアイドル人生にピリオドを打った。篠田麻里子、板野友美に続いて、今夏の卒業が決まっていたメンバーが全員、グループを巣立ったことになる。

 秋元は、体育会系で熱いパフォーマンスが持ち味とされる、チームKの主力メンバーとして活躍してきた。2010年3月から2012年10月まではチームKのキャプテンを務め、大島優子がキャプテンに就任してからも、チームKを象徴するキャラクターとして存在感を発揮した。はっきりとものを言う性格で、同期の増田有華や宮澤佐江とはぶつかり合うこともあったが、その一方、“ゴリラキャラ”で笑いを取るなどのユーモアセンスがあり、チームメイトから慕われる存在だった。

 今回の秋元の卒業を受けて、ネット上では「チームKといえば秋元才加というイメージだったな」「最後まで熱いパフォーマンスだった! お疲れ様」と秋元の卒業を祝うムードがある一方、「秋元がいないチームKの持ち味ってなに?」「もはや体育会系とは言えないのでは」と、今後のチームKを危ぶむ声もある。

 今回の秋元の卒業を専門家はどう見るのか。放送作家であり、アイドル界に詳しいエドボル氏が話す。

「チームKが体育会系というイメージは世間に浸透していますが、実態はかなり変わってきています。2010年に組閣(チームシャッフル)した時点で、チームKはすでに体育会系的な性格をかなり失っていました。現在では、AKBへの対抗意識から生まれた激しさを持っているSKE4の方が、体育会系的なんではないでしょうか。もちろん、現在でも旧チームKの魂が継承されている部分はあると思いますが、現キャプテンの大島優子がかなり違うタイプですからね。大島は率先してチームを鼓舞するというよりも、背中で引っ張っていくタイプなので、秋元が大島をサポートしていた部分があるのではないかと。それでなんとか、チームKらしさは残っているのだと思います」

 それでは、秋元が卒業した後のチームKは、このまま体育会系という特色を失っていく一方なのだろうか。

「チームKには、正統派アイドル路線が持ち味であるチームAに対して、異なる特色を打ち出していくという役割があります。それゆえ、旧チームKのようにチームカラーを再構築しなければならない部分もあるでしょう。しかし、キャプテンの大島優子はそういうキャラクターではないので、誰かが秋元の代わりをしなければなりません。そこで注目したいのは、島田晴香です。島田はもともと、チーム4の臨時キャプテンをやっていたこともあり、本人自身もキャプテンに強いこだわりがある。情熱的な性格であり、チームKというものに対する思い入れも非常に強い人間です。もしも秋元が卒業したことによる穴があるとしたら、それを真っ先に埋めようとするのは島田だし、今後間違いなく、チームKのキーパーソンになってくるでしょう。彼女はもちろんのこと、旧チームKから在籍している倉持明日香や小林香菜が頑張らなければ、チームKは『大島優子と愉快な仲間たち』になってしまいかねない。彼女たちの今後の活躍に期待したいですね」

 チームKの象徴だった秋元が卒業した後のキーパーソンと目される島田晴香。彼女の動向に注目して損はなさそうだ。

(文=編集部)