「最新型のスマホにしたんだけど…、なんだか繋がりにくい…。」
「LTE対応スマホなのに、あんまり速くない気がする…。」
スマホ人気の裏には、こういった悩みを持っている人が増えているようです。

要因は様々あるのですが、1つにはキャリア自体の問題でもあると言えます。

■全国のユーザーから集められた実測データを分析するパソコンのインターネット速度の計測が出来るIT総合メディア「RBB TODAY」には、スマホ用の計測アプリがあります。


50万ダウンロードを超えるこのアプリを使い、全国のユーザーがスマホの回線速度を計測すると、運営元のサーバーにデータが蓄積されます。
これを、ドコモ・KDDI・ソフトバンクの3キャリア別と、Android・iOSスマホ別に切り分けて、さらに47都道府県で集計したものが、同社より公開されていますのでご紹介いたします。(参照:RBB TODAY SPEED TEST


■LTEへの繋がりやすさを分析!
まずは、3キャリアのAndroidスマホにて、LTEの接続に成功しやすい確立を分析したものが以下のグラフになります。

これは、日本全国からのデータを総合的にまとめたものですが、すべてのエリアにおいて90%以上のLTE接続が可能だったのはKDDIだけとなっているのが分かります。

他のキャリアだと、繋がったり繋がらなかったりという現象が起きています。

繋がりやすさに関しては、まずLTE基地局の整備状況が大きく関係しているかと思います。
2012年末には、LTE基地局がまだまだ整備不足だったKDDIも、わずか3〜4ヶ月で急速に拡張してトップに出ているのが以下のグラフからもよく分かります。
(黄色:KDDI)

また、ソフトバンクがほぼ変動していない点と、ドコモがKDDI同様に急速な拡張をしていることも、このグラフから読み取れるでしょう。


■LTEの速度について分析!
さて、LTEと言えば回線速度の「速さ」が特徴として挙げられますが、「8Mbps」以上の速度でLTE通信出来るのは一体どこのキャリアでしょうか。

このグラフから、こちらもKDDIが82.3%と非常に高い比率であるのが分かります。
また、16Mbps以上の速度比率を見ても、53.9%でKDDIが高い数値を出しています。
iOS端末に関しては、KDDIもソフトバンクもほぼ同じ数値を推移していると言えるでしょう。


■まとめ
キャリアによって、スマホの「速さ」「繋がりやすさ」というのは、そんなに違わないだろう…、と勝手に思い込んでいましたが、実際のデータとして見ると随分「差」があることが分かります。

今回、「RBB TODAY」からの調査データには、各都道府県別の詳細なグラフも見ることが出来るので、自分が住んでいる地域において調べたい場合には確認しておくことをオススメします。
(参照:調査データ