2013年の夏は全国的に異常ともいえる猛暑が続き、都内だけでも熱中症で死亡した人数が120人を越えた。とりわけ身体が弱い高齢者にとって負担が大きく猛暑は深刻な問題だ。しかも怖いのは熱中症だけではない。

ハーバード大学公衆衛生大学院の研究チームが科学誌『Proceeding of the National Academy of Science』(米国科学アカデミー)で2012年4月に発表した長期分析結果の論文によると、夏の時期の気温変化を比較すると、1度増えるごとに高齢者の慢性疾患による死亡率が2.8%〜4.0%上昇した。異常気象の夏には、例年よりも慢性疾患対策により注意が必要なようだ。

クルクミン手軽に摂取する方法も

慢性疾患については様々な研究がなされている。近年注目されている成分のひとつがクルクミン(ウコンに含まれるポリフェノール)だ。静岡県立大学薬学部の森本達也教授は2013年6月の第13回日本抗加齢医学会総会で、クルクミンの心不全に対する作用に関する研究成果を公表している。心不全は、内因性ヒストンアセチル化酵素(HAT)が活性し、心筋細胞肥大を誘導することで引き起こされるといい、クルクミンはHATを活性化する「p300」を阻害する。心不全になってからも症状改善作用の可能性は十分あるようで、血圧が高いラットに投与すると降圧作用が見られたというデータも発表された。

クルクミンは経口摂取しても体内に吸収されにくいという課題があったが、クルクミンを細かく粉砕して吸収率を従来の約27倍(セラバリューズ調べ、2011年)に引き上げた「高吸収型クルクミン」が開発され、関連商品も出ている。例えば、杏林製薬が「高吸収型クルクミン」を含んだマンゴー味のグミ「キョークルミン」(3粒×10袋5040円)を、セラバリューズが「ウコンのヒミツ カラダにしみこむクルクミン」(30粒入り2700円)を販売している。