女性をターゲットにした「風俗市場」が活況を呈している。女性向けAVや風俗産業まで登場するなど、男性顔負けのこれらの市場を利用する女性たちは何を求め、何を考えているのか。様変わりした日本女性の性意識を追った。

 今年2月にオープンした東京・渋谷のバー『WILD ONE』は午後5時の開店と同時に女性客で賑わう。一見、何の変哲もない小洒落たバーだが、一見客は店内にずらりと陳列された300本以上のバイブに目を丸くすることだろう。

 ここは、アダルトショップが「見て、触れて、動かして」をコンセプトに開業した「バイブ・バー」だ。

「最近はバイブに興味を持つ女性がとても増えてきたので、お酒を飲みながら商品を選べるショールーム的な店を作ったんです。開店から半年足らずですが、お陰様で客足は上々です」

 そう話すのは、同店広報の笠原鮎美さんだ。

「お客様は2〜3人で来店する20代の女性や30〜40代の奥様グループなどさまざま。『私、このバイブ持ってる!』などとバイブ談義に花を咲かせる方もいらっしゃいます。うちは男性客NG(カップルは入場可)ですし、スタッフも全員女性なので安心感と解放感があるのでしょう」

 スタッフのなかには、もともと同店の客だった30代後半の女性もいる。

「彼女はオープン後に2回ほど来てくれて『今まで人に言えなかった性の悩みをここで打ち明けることができて嬉しかった。私も悩みを持つ女性のお手伝いがしたい』とスタッフになってくれました。

 単独で来店する女性の多くは性の悩みを抱えているようです。スタッフと相談しながら、自分に合うバイブを真剣に探す方も多いですよ」

※SAPIO2013年9月号