寅さん、実は温泉好き? 全国各地に寅さん出没スポット

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 突然だが、今日8月27日が何の日かご存じだろうか。実は知る人ぞ知る「男はつらいよ」の日。あのフーテンの寅さんでお馴染みの国民的人気映画「男はつらいよ」の第一作が公開されたのがこの日なのだ。その人気ぶりは“一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ”としてギネスブックに認定されるほどで、そのロケ地も膨大な数になる。

 たとえば、シリーズ序盤、第3作「フーテンの寅」で登場するロケ地が、三重県の湯の山温泉。ここは寅さんの両親である車竜造・つね夫妻が湯の山温泉へ旅行に出かけたところ、旅館で寅さんが番頭をしていたというエピソードが撮影された地。この湯の山温泉、718年に浄薫和尚が薬師如来のお告げにより発見されたと言われている、古くから伝えられる温泉地でもある。胃腸病、神経痛、外傷に効果的だとされ、また美肌の特効薬ということもあり、美人の湯として女性にも人気だ。

 続いては首都圏からも行きやすい関東圏のロケ地を紹介しよう。第14作「寅次郎子守唄」で使用された、群馬県の磯部温泉だ。こちらは妙義山をバックに寅さんが旅をする姿がタイトルバックに使われている。映画のロケ地になった自然の風景はほぼ当時のままとのこと。寅さん気分で妙義山を背負って撮影してみるのもいいかもしれない。

 長野県の別所温泉は、第18作「寅次郎純情詩集」で騒動を起こした寅さんを、妹のさくらが迎えに行った場所。別所温泉で馴染みの坂東鶴八郎一座に大盤振る舞いをして、警察ホテルのご厄介となった寅さんを、さくらが呆れ顔で迎えに来るというさもありなん、なシーンが撮影された。

 ちなみにこの後、猛反省した寅さんはまともな人間になろうと決意するが、それも束の間、帰宅してすぐに美女に心を奪われ、お馴染みのパターンへ。愛すべき困った男っぷりを発揮している。別所温泉は「美肌の湯」とも言われる泉質。皮脂を溶かして古い角質層を軟化させ、その効用で肌がすべすべになるという弱アルカリ性。リラックスしながら美肌を目指すことができそうだ。

 温泉地として外すことができない大分県の湯平温泉は、第30作「花も嵐も寅次郎」に登場する。湯平温泉には寅さんの馴染みの宿があり、そこで母が女中をしていたという三郎のために、彼女の法事をしてあげようと一肌脱ぐ、というところから物語は始まる。この作品、注目すべきはこの三郎役にトップスター・沢田研二を抜擢していること。ジュリーが演じる三郎は「二枚目だが女性には縁のないチンパンジーの飼育係」という、本来スターには縁がなさそうな役どころ。ロケ地に行く前に再び作品を見たくなる、気になる一作だ。湯平温泉といえば、街にある石畳の坂道が有名。両側に40軒あまりの温泉宿が軒を連ねる通りは、実に風情がある。温泉街の雰囲気を満喫したいなら、ここがオススメだろう。

 このほかにも、長崎県の雲仙温泉や大分県の天ヶ瀬温泉などもロケ地として使用されており、寅さんは意外と温泉地と関係が深い。寅さん好き、邦画好きは調べて巡礼してみると、新しいレジャーとして楽しめるかもしれない。