「ロングバケーション」「101回目のプロポーズ」「HERO」など、数々の人気作品を生み出してきた、フジテレビ月曜夜9時の1時間連続ドラマ枠・通称「月9」。現在も同局の看板ドラマ枠であり、最近では福山雅治主演の「ガリレオ」が高視聴率を記録したことも記憶に新しい。

そんな「月9」隆盛のきっかけをつくったドラマ「教師びんびん物語」の影に、志村けんの知られざる貢献があったという。24日放送のTBSラジオ「志村けんの夜の虫」で、本人が明かした。

「教師びんびん物語」は、田原俊彦が主演を務めた「びんびん」シリーズの2作目で、田原演じる小学校の教師が生徒のために奮闘する学園ドラマ。平均視聴率は、シリーズ第1作の「ラジオびんびん物語」では17.7%だったが、「教師びんびん物語」では22.1%に上昇し、続編の「教師びんびん物語II」で26.0%を記録。特に「教師びんびん物語II」は、最高視聴率31.0%を記録し、月9初の30%以上を達成した作品となった。(視聴率は全てビデオリサーチ社調べ)

実は、この「教師びんびん物語」の前番組にあたる夜8時に放送されていたのが、志村の冠番組「志村けんのだいじょうぶだぁ」だったのである。志村によれば、当時の月曜夜8時台はシングル(一けた台)の視聴率だったという。しかし、新たに始まった「だいじょうぶだぁ」は常時25%程度を記録する人気を獲得。その影響を受け、続く時間に放送される「教師びんびん物語」の視聴率も高かったというのだ。

また、ドラマの主役である田原もその影響を認めており、志村の元を訪れ「志村さん!志村さんの前(番組)のお陰で、今数字凄い伸びてますよ」と感謝の言葉を伝えるほどだったという。こういったエピソードから志村も「俺のおかげなんだよあれ、言ってみればよ。」と誇らしげに語り、月9人気を定着させた功績が自分にあると説明している。

これを聞いていたTBSの枡田絵理奈アナウンサーは「月曜日(夜)9時にドラマを観る習慣ができたからっていうことなんですね」と月9が人気枠として育った経緯を分析。ダチョウ倶楽部の上島竜兵も、視聴者が同じチャンネルの番組を続けて見る傾向にあることに同意している。

月9の隆盛に貢献したはずの志村だが、田原の言葉以外は特に見返りも無かったそうだ。「何のお返しもないからな」と愚痴る志村を、上島が「でも、トシちゃんが控室にきて(お礼を)言っただけでもね」となだめる場面もあった。

現在の月9枠では山下智久主演の「SUMMER NUDE」が放送中。しかし、日曜日のTBSドラマ「半沢直樹」の高視聴率ぶりに比べ、苦戦が伝えられている。志村の月9への影響力がどこまで本当かは定かではないが、フジの打倒「半沢直樹」にも、同じようなインパクトのあるきっかけが必要なのかも知れない。

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