米国で金利が上昇すると新興国で何が起こるのか?

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【今回のまとめ】
1.今週は市場参加者のバケーションで低調が予想される
2.来週からは色んなスケジュールが目白押しである
3.米国の長期金利は債券買い入れプログラムの縮小を織り込み、上昇中
4.新興国の通貨・株式は神経質な動き
5.米国の景気は、一気に金融引き締めしなければいけないほど強くはない

今週は退屈な週を予想

 先週の米国株式市場はダウ工業株価平均指数が−0.5%、S&P500指数が+0.5%、ナスダック総合指数が+1.5%でした。

 今週は8月最終週です。米国市場の参加者の多くはバケーションを取るため、低調な商いが予想されます。従って今週は、来週以降のトレードの計画を立てるために使われるべきだと思います。まず9月以降のスケジュールを確認しておきましょう。

9月2日(月):レーバー・デイで米国市場は休場
9月17・18日(火・水):連邦公開市場委員会(FOMC)
9月22日(日):ドイツ総選挙

 なおバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任については9月3日以降にオバマ大統領から指名があると予想されます。FRB議長は大統領が指名し、上院が承認します。現在、最有力と言われているのはローレンス・サマーズ前ハーバード大学学長です。

 これらの材料に加えて、9月に入ると議会は財政削減ならびに連邦債務上限引き上げ問題の審議を開始すると見られています。つまり9月は大きな予定が目白押しだということです。

 米国の10年債利回りは9月17・18日のFOMCで債券買い入れプログラムの縮小が発表されるのではないかということを既に織り込みはじめており、2.9%をつけています。


 つまり5月以降だけで1%以上も利回りが上昇(=価格は下落)したのです。

米国の金利上昇が新興国へ飛び火

 過去に米国で金利が上がりはじめると、新興国から投資資金が逃げ出すことが通例でした。今回もこのシナリオが起こりはじめており、先週はインドネシアやインドの通貨や株式市場が急落する場面がありました。

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