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長野県は塩尻市には、絶大な人気を誇る「キムタクごはん」というメニューが学校給食にあるという。その評判は口コミで広がり、今やコンビニや地元のSAでも見かけるご当地グルメにまで成長した。しかし、あの“キムタク”と関係があるのか? その味わいとともに取材してみた。

○地元名産・たくあんを子供に食べさせたい!

このキムタクごはんのルーツをひもとこうではないか。塩尻市ブランド観光課の櫻山博史さんに話を聞いてみた。

「たくあんなどの漬け物は長野県の大切な食文化。しかし最近の子供はたくあんをあまり食べてくれないんですよ。そこで子供の頃からたくあんをおいしく食べてもらおうと開発されたのが、この『キムタクごはん』でした」。

開発者は栄養士の上野保佐美さん。ヒントは「豚キムチ」だったそうで、「子供たちは同じ漬け物でもキムチは食べてくれる。それなら、名産のたくあんを豚キムチ風にひと工夫してはどうだろう」と思いついたのが最初だそうだ。

もちろん、そのネーミングはジャニーズの某人気グループを意識してとのこと。「子供たちが好き嫌いなく、喜びそうな名前と思い、語呂もいいのでこうなりました(笑)」。さて、試しに上野さん宅の食卓で出したところ、子供たちに大好評。そして満を持して学校給食に投入してみたのだという。つまり元々は「お母さんのアイデアの一品」だったのだ。

○スピード勝負の学校給食にピッタリ

このキムタクごはんは、要するにたくあんとキムチ、そしてベーコンの混ぜご飯だ。粗く刻んだたくあんとキムチ、ベーコンを炒め、キムチの汁と薄口醤油で味を調える。それを炊きたてホカホカのご飯と混ぜたらハイ完成! こうやってレシピを書くだけで味が想像できるシンプルさがいい。実際に食べてみると予想通りの味。当たり前のようにうまい!

キムチのほのかな酸味にベーコンのボリューム感。肝心のたくあんはシャキシャキとした歯ごたえが絶妙だ。キムチの辛さとたくあんの甘さがご飯にマッチしている。実際に、子供たちからは「次はいつ頃キムタクごはんなの?」というリクエストの声も多いのだとか。

キムタクごはんは簡単に手早くできることも魅力のひとつ。スピードが要求される給食調理には、それは強みになる。ご飯があればすぐできる手間のかからないスピードメニュー。レシピはホームページでも公開されているので、家庭でもパパっと作れてしまう。

もちろん、家庭で作るだけでなく、ご当地グルメとして食べることも可能だそうだ。塩尻駅周辺の喫茶店では、メニューとして出している店もあるとのこと。訪れた際には、メニューチェックも忘れずに。

とにかく手軽なので、小腹がすいた時やひとり暮らしでも重宝することは間違いない。ちなみに、「ベーコンのかわりに豚肉でもいけます。その時は他の味を少し強くするのがポイントです」だそうだ。長野県の学校給食から生まれた新ご当地グルメ、名産のたくあんを楽しむ食べ方として味わってみるのもいいのでは?

(OFFICE-SANGA)