夫婦にとって「価値観の不一致」は深刻な問題です。

 離婚・カップルカウンセラーの岡野あつこ氏は、価値観が一致しない代表的な例に、「結婚式・新婚旅行」「妊娠」「出産」「育児」「住まい選び」「子どもの教育問題」「妻の仕事再開」「夫の転職・独立」「リタイヤ後の生活」などをあげます。

 夫婦にとっての大きなイベントには、「価値観の不一致」が浮き彫りになりがち。特に「金銭感覚の違い」は、最も身近で重大な「価値観の不一致」といえるのではないでしょうか。

 書籍『みっともないお金の使い方』の著者・川北義則氏は、男性と女性の金銭感覚の違いは、「大きく三つにわけることができる」と言います。

 一つ目は、「女は『安く』に弱く、男は『必要』に弱い」。リタイアした川北氏の知人夫婦の骨董品好きの奥さんは、ある日、骨董市で10万円の火鉢を見つけました。奥さんは必死に値引きを試みて、2万円での購入に成功します。

 しかし、その話を聞いた旦那さんは呆れ返り、「そもそも最初の値付けが信用できない。2万円で売っても利益の出る安物だったのではないか。第一、火鉢なんか使わない。必要のないものを買うな」と訴えます。奥さんが火鉢を買ってしまったのは、「高価な火鉢が2万円に安くなった」ため。一方で男性は、商品が安くなったことを理由に、買い物をしないそうです。

「もし火鉢がほんとうに必要だったら、10万円でも買ってしまう。これが男女の性差の違いか」(川北氏)

 二つ目は、美しくなるアイテムと嗜好品。女性は「美に関するものに驚くほどお金をかける」傾向があるようです。効果が同じものでも、デザインやパッケージが豪華なものについ手が出がちだそうです。男性もタバコや酒などの嗜好品には、やたらとお金をかけてしまいます。

 三つ目は、「男は、将来、役に立つだろうと無形の未来への投資、たとえば自己啓発などにお金をかけようとするが、女性は現実的ですぐに結果の出るものにこだわる」という傾向。ただ、最近では、女性が自腹で研修を受け、男性は会社から給費されないと受けないといったこともあるようです。

 そんな金銭感覚のズレに悩む男女のために、川北氏は解決方法を提示しています。それは、「お互いにお金の使い方で相容れないところがあることを認めて、『自由に使える一定額』をもち、その『使い道にはいっさい干渉しない』」こと。

 男女の金銭感覚の違いは、今後の人生に密接に関わる一大事。大きな問題に膨れ上がる前に解決したいものです。



『みっともないお金の使い方 (PHP新書)』
 著者:川北 義則
 出版社:PHP研究所
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