ショットの調子も良く表情も明るい(撮影:岩本芳弘)

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<関西オープン 3日目◇24日◇オリムピックゴルフ倶楽部(7,298ヤード・パー72)>
 関西オープンは3日目を行い、トータル3アンダーからスタートした矢野東が6バーディ・1ボギーの“67”をマークしてトータル8アンダーに急浮上。08年以来5年ぶりの優勝へ2打差の3位に食い込んで最終日を迎えることとなった。
 初日は4オーバーで110位タイ。6番ホールでは今季早くも4回目となる4パットを叩くなど、09年には平均パット2位に輝いた名手は長らくグリーン上で苦しんでいた。だが思わぬきっかけは、ホールアウト後に訪れた。「良かった時はどうやっていたんだろうと考えたら、すごくいいひらめきがあった」。急きょパターを33.5インチから34インチに伸ばして、構えもハンドアップ気味に構えるスタイルに変更。これがハマった。
 2日目には7バーディ・ノーボギーの“65”をマークして急浮上。パット数は初日の“35”から“25”と10パットも減らすと、“67”で回ったこの日も24パットと「異常な入り方をしている」パッティングが冴え渡った。1番から4メートルを決めるとその後もミドルパットを沈めてバーディを量産。入らないまでもカップをなめるパットが増えたことが、安心感をもたらしスコアの安定にもつながった。
 ハンドアップ気味でパターを吊る構えは賞金ランキング2位にも輝いた08年時代に採用していた矢野自身のスタイル。いわば今回の変更は“原点回帰”だ。09年以降は更なる向上を求めてハンドダウンに構えてハンドファーストにインパクトするスタイルに変更。それに伴いパターも0.5インチ短くしていた。しかし、「1メートルから3パットしたりして、グリーンは自信あったのにこれじゃただのヘタな人」と迷宮にはまり込み不振に陥ると、勝利どころか優勝争いからも遠ざかって行った。
 さらに、追い打ちをかけるように今年の国内開幕前に腰痛を発症。軽いハリから始まった違和感は日に日に大きくなり日本プロでは痛み止めを服用して出場。その後のダイヤモンドカップゴルフでは注射を打たなければプレーできないほどに悪化していた。6週間のオープンウィーク中も様々なケアをして回復に努めたが、完全復活とはいかずこの日も痛み止めを飲んでの出場だった。
 それでも、悩みの種だったパッティングに希望の光がさしたことで矢野の表情は明るい。「アイアンもいいので、うまくグリーンまでつなげていければかなり自信はあります」。初日110位からの逆転優勝となれば、2012年「アジアパシフィックパナソニックオープン」の小林正則に並ぶ史上2位タイの大逆転劇。苦しみから這い上がる矢野の復活優勝にふさわしい舞台は整っている。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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