【就職】現役人事が明かす! 「ブラック企業」を見抜くチェックポイント7(内定編)

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記事「現役人事が語る! 「げっ、ブラック企業だ。撤退だ!!」…と面接で見抜くポイント」 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/14151 ] では面接でブラック企業を見抜くポイントをご紹介しました。今回は内定編をお届けします。

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ブラック企業という名称は、あのNHKも用語としてあげるほど、定着?しましたが、ブラック企業の中から、更に殿堂入りしてブラックホール企業もそろそろ出るのではないかと筆者は考えています。

さて、今回は内定編。ここで人生のターニングポイントが生まれます。入社するか、しないか。それでは内定時のチェックポイントをご紹介します。

■内定のオファーレター(条件提示書)をもらえない。または印鑑が押されていない。

内定時には、「貴方をこの条件で雇用しますよ」と条件提示がされますが、ブラック企業は書面すら用意していないケースが比較的多いのが特徴です。また、書面を発行しても、持ち帰らせなかったりすることも。

あるケースでは持ち帰って検討しようとすると、「この場で決めてくれれば、もう2〜3万は上積みできる」と、車の下取りの折衝じゃあるまいし、ということもありました。

ブラック企業はなぜオファーレターを出さないのでしょうか。答えは賃金体系が不明確で、上のさじ加減一つで給与や賞与が条件提示書と大幅に変わる可能性があるからです。この場合、書面で残してしまうと、あとあと争った時に会社の立場が弱くなるので、人事担当はなるべく問題が起こらないように最低限のものしか出さないのです。

労働基準法第15条では、「使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。この場合において、賃金及び労働時間に関する事項その他の厚生労働省令で定める事項については、厚生労働省令で定める方法により明示しなければならない。」とされています。内定受諾→労働契約の口頭締結と解せますので、これを守らない企業はブラック度が高いでしょう。

またオファーレターに誰の印鑑もない場合も要注意。問題が起こってから見せても「印鑑がない。おまえが自分で作ったんだろう」といわれなき偽造疑惑を受けることもあります。そこまで…と思うかもしれませんが、実際あった話です。

■最初の○ヶ月は試用期間で契約社員といわれる。

条件提示の際、試用期間の説明がされ、賃金がその期間だけは10%ほど下がる。試用期間中は契約社員で期間満了後は正社員になると、人事担当から言われたら、腰に力を入れましょう。

このケースは試用期間中に辞めてしまう。あるいは辞めさせられてしまうケースが前例として非常に多いが、いくら試用期間であろうと辞めさせるにも正社員である以上、相当難しいので、成績の悪い人間は契約を更新しないとして、試用期間満了時に正社員になれないなどの例が多発している状況と思われます。

「ほぼ100%正社員になれる」と言われたら、「ほぼ」という意味を質問しましょう。実際は50%くらいなのに、勝手に四捨五入して100%にしてしまう、「おい!それはないだろ」という例もあります。

実際に何人くらいが正社員になれなかったのか、内定条件提示の場は最後の質問機会であると同時に、唯一会社と内定者が対等な立場になるとき、疑問は必ず残さないようにしましょう。ここで曖昧な返事をする企業に入ってはいけません!

■夜中も休日もだれかが社員が電話に出る。あるいは窓の電気がずっとついている。

夜中や休日に、会社に電話を掛けてみましょう。もし相手が出た場合、その時間の勤務(夜勤が制度としてある場合は別)が恒例となっている長時間拘束企業といえるでしょう。

しかも、相手の声が黄泉の国からのお誘いのようだったら、もう超絶ブラックホール企業と認定してもよいでしょう。

また、ぜひ実行してほしいのが、深夜・休日に会社のあるビルに行って、明かりがついていないか確認することを、最低一週間は実行したいところです。これから何年も働くところなのですから、これくらいは惜しくない労力だと思います。

また本社の代表電話ではなく、配属される予定の部署の電話番号がわかれば、そこに掛けるのがベスト。支店があるなら、支店にも掛けてみるのも、なお良い調査となります。本社は偽装できても、なかなか支店は大規模支店で無い限り、本当の姿を映し出してしまいます。

■何度聞いても、やっぱり人事担当がなにを言っているのかわからない。

内定受け渡しの時、「ベリーなコングラッチュレーションだね。うちのカンパニーはこれからゲインしていくから、ベストを尽くしてほしいネ。いやあユーがうちのカンパニーをチョイスしたのはグットだネ。アライアンスを組みたいから、ウエルカムだよ」と意味不明な状態では、やはり危ない企業と思われます。

良い会社に見せたいのか、妙に焦っていたり、なれなれしくしてくる人事担当もいます。なぜ人事担当が焦っていたり、なれなれしいのか。答えは「人事にもノルマがある」からです。新卒採用は30人、中途採用は50人などノルマが課せられている場合、とにかくなんでもいいから入社してほしい(ノルマが稼げる)という状態なのでしょう。

もちろん、その会社は大量採用大量離職です。会社規模に比べて明らかに採用人数が多い場合、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態といえます。
※ルー大柴さんの芸風、私は好きです。信じて下さい。

■内定後、社長室に呼ばれて絶賛されるが、そんなに評価されていると思えない。

内定後、後押しのために社長あるいは重役が登場して、「○○さんに入ってもらえるなら、うちの会社にとって、この上ない喜びだ」などと、妙に高い評価を付けられているときは、天国か地獄が待っています。

人事担当から「社長もあなたをぜひ入社してほしいと言っていた」などと言われたら、社長が何を言っていたかを詳しく聞き出しましょう。その返答が自分の自己評価と食い違っていたら、単なる入社への宣伝文句。「こんなはずじゃなかった…」と思う地獄ハマリモード突入の危険性が高まります。

■受付電話が、やっぱりあの世からの声だ。

受付は会社の顔です。内定の打ち合わせに会社を訪問して、受付で部門に電話すると、「は・・・・・い、●・・・・・●(社名)です。。。。。。。。」と、貞子が降臨したら、できればその場で帰ることも考えた方が良いでしょう。

面接編でも書きましたが、面接時は偶然暗い人がでたのかもしれない…しかし、内定時も同じ人物がでたら、受付はその人ということです。貞子が受付では、やはり管理部門がしっかりしていないと言えるでしょう。

■社長室・役員室と一般社員のオフィスが天国と地獄のように違う。

これは社長面接でもわかるのですが、もし社長面接も会議室等で行われたら、社長室を見る機会はありません。そこで、人事担当に「社長にお礼申し上げたいのですが…」と言ってみましょう。もしかしたら社長室に案内されるかもしれません。

ここでのチェックポイントは、社長室に変なモノが置いていたり、貼っていないか確認すること。およびその豪華さ・広さ等も確認してください。

よくワンマン企業では、社長室は広くて豪華すぎるのに、社員のスペースは机の奪い合いになっている。私の元勤務先では、社長室と7人の管理部門が、全く同じ坪数でした。

ワンマンでもカリスマを感じ取れたら良いのですが、そうでない違和感を感じたときはよく考えて決めるべきです。

いかがでしたでしょうか。前にも申し上げた通り、内定時は唯一の対等質問・要望が言えるチャンスです。もちろん過剰な要求は、会社側の心証を悪くしますが、そこは適度に探りをいれるべきだと私は考えます。

ブラック企業は入社してみないとわからないこともありますが、必ず目で見たもの、耳で聞いたものに判別できるポイントがあるはずです。

また探偵に調査させるのも一つの手段です。10万円ほどかかりますが、一生を棒に振ることを考えたら、安いのではないでしょうか。

暑い中の就転職活動は辛いですが、がんばっていただきたく思います。

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