ジュード・ロウ、ルーニー・マーラらキャスト陣がスティーヴン・ソダーバーグ監督の仕事ぶりを絶賛!/[c] 2012 Happy Pill Productions.

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『セックスと嘘とビデオテープ』(89)で第42回カンヌ国際映画祭の最高賞を史上最年少で受賞し、『トラフィック』(00)ではアカデミー賞監督賞を獲得。その他にも『エリン・ブロコビッチ』(00)や『オーシャンズ』シリーズなど、数々のヒット作を世に送り出してきたスティーヴン・ソダーバーグ監督。そんなハリウッドの名匠が『サイド・エフェクト』(9月6日公開)を最後に劇場映画の監督業から引退する。今回、その真相を監督自らが語ったコメントを独占入手した。

【写真を見る】ジュード・ロウが、監督の作品に出演することについて「自分を信じることができるし、勇気づけられる」とコメント

ニューヨークを舞台に、新薬の副作用によって起きた殺人事件と、そこに渦巻く陰謀をスリリングに描いた『サイド・エフェクト』。複雑に絡み合ったストーリーや繊細に描かれた心理描写は、“ヒッチコックの現代版”と評されているほど。第63回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で上映された際には、世界中の映画評論家たちから賞賛を浴びた。

人間の深層心理を描くことに定評のあるソダーバーグ監督、今回はそれに加え、新薬やドラッグにおぼれる現代社会についてメッセージを込めたという。「『コンテイジョン』(11)のように、この映画はサスペンススリラーと言われるだろうが、両作品とも現代社会を反映する現実が底を流れている。それを優雅に扱えば、観客は正当に評価してくれるだろう」と、この題材を選んだ理由を話す。

物語を彩るキャストには、ジュード・ロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタムらソダーバーグ作品おなじみの面々のほか、注目の若手女優ルーニー・マーラも出演。監督最後の劇場作品にふさわしい豪華キャストが顔を揃えたが、それはソダーバーグの人望と人徳があってこそ。精神科医バンクスを演じるロウは「監督は役者を信じていて、何が欲しいか分かっているんだ。だからすごく自分を信じることができるし、勇気づけられる。そんな彼に選ばれたのは、何か特別な理由あるんだと思う」と話し、監督へ全幅の信頼を寄せている。また、本作でソダーバーグ作品に初参加となったマーラは「スティーヴンと働くことは本当に楽しかったわ。彼は素晴しい監督よ。同時進行でいくつも仕事をこなしているのに誰も疲れたり、イライラしない。常に落ち着いているの」と、監督の仕事ぶりを絶賛する。

俳優の力をフルに引き出し、彼らと絆を深めてきたソダーバーグ監督だが、本作を期に監督業から引退することを表明。「映画からしばらく離れて、自分がどう感じるかを見てみるいい機会だと思った。実際僕はペースを落とせない人間だから、しばらくはオフでいたい。継続中のものもあるが、たくさん本を読んで、少し全体のペースを落とすよ。中途半端はダメなんだ」と、その幕引きについての本音を語っている。

映画の内容、出演者、すべてにおいてソダーバーグ監督の集大成と言える『サイド・エフェクト』。劇場でその有終の美をしっかり見届けたい。【Movie Walker】