シアタープロダクツが瀧定大阪の傘下に 全株式譲渡

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 ウィメンズブランド「THEATRE PRODUCTS(シアタープロダクツ)」を展開する有限会社シアタープロダクツが8月21日、全株式を繊維専門商社の瀧定大阪に譲渡することを発表した。8月29日付けで有限会社から株式会社シアタープロダクツに変更し、代表取締役社長には瀧直人が就任する。同社は坂口英明が手掛ける「The Dress & Co. HIDEAKI SAKAGUCHI(ザ ドレス アンド コー ヒデアキ サカグチ)」も傘下に収めており、デザイナーズブランドの買収に積極的だ。

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 シアタープロダクツは2001年にデザイナーの武内昭と中西妙佳、プロデューサーの金森香が設立。主力ブランドの「THEATRE PRODUCTS」の他にメンズブランド「PASCAL DONQUINO(パスカルドンキーノ)」や小物ブランド「ensemble THEATRE PRODUCTS(アンサンブル シアタープロダクツ)」を立ち上げたが、2013-14年秋冬シーズンから「THEATRE PRODUCTS」の1ブランド新体制に変更。デザイナーは武内昭と藤原美和が務めている。株式の譲渡に伴い瀧定大阪の傘下となる同社は、「(変更後も)社員構成および理念は変わらず、より一層の好奇心を旺盛にしながら次の時代を彩るような事業の発展を描いて参ります」と発表している。

 今回の買収について関係者は「競争が激化する中で、ブランド単体で勝負するには厳しい状況が続いている。川上から川下まで網羅したい瀧定とブランドの存続を願うデザイナーの思惑が一致したのだろう。独立ブランドが減っていくのは残念だが、創業デザイナーとともに消えていくブランドが多い中で今回のような出来事は、国内ファッション業界にとっては決してネガティブな事ではない」と語っている。

 1864年に創業し150年近い歴史を持つ瀧定大阪は2015年度に売上高を2000億円にする目標を掲げており、近年は繊維だけではなくアパレルブランドの買収に積極的だ。今年1月に「OLIVE des OLIVE(オリーブ・デ・オリーブ)」を買収しており、8月にはリステアホールディングスの子会社スタニングルアーのアパレル小売事業を吸収分割する形で、瀧定大阪の子会社スタニングルアーが承継している。東コレブランドでは「The Dress & Co. HIDEAKI SAKAGUCHI」なども傘下に収め、事業の多角化と海外進出で目標達成を目指す構えだ。