今の常識からは考えられない、バブル時代の恩恵の数々! 目が回りそうです……
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先日、銀座のティールームにおいてこんなやりとりをしていたマダムたちがいた。「今の人ってなんで恋愛できないの?」「なんで結婚できないの?」「信じられないよね〜」

バブル時代を生きてきた人にとっては今の恋愛事情や婚活事情など理解しがたいことで、大きなギャップがあるのだろう。

今の恋愛氷河期の時代には信じられないが、婚活・恋活などしなくても、特別な努力をしなくとも普通に交際ができた時代だったのだから。モテ本や恋愛指南書などを必死に読まなくても男性が誘ってきたのだから。就活だって躍起にならなくとも、仕事も職場も手に入った。

彼氏彼女がいるのも、就職できるのも、結婚するのも……なんでもが当たり前だった時代。

「私が若い頃はブイブイ言わせてた」
「あの頃は派手にやってた」
「若い頃はイケイケで怖いものなし」

このご時世では信じられないバブル世代の戯言……なのである。バブル時代を謳歌した女性やバブルの恩恵にあずかった人達に当時の“あたりまえ”を聞いてみた。

恩恵? やっぱ就職活動じゃない?
「会社の説明会や見学に行くと、分厚いオシャレな会社案内パンフレットはもちろん、お弁当、交通費、お土産付き!! だった。何処の会社も餌ぶら下げて新卒の社員を釣ろうとしてた……。
会社説明会のあと、ただのチェーン店の居酒屋の宴を用意してた会社もあったけど(笑)凄いとこは豪華なディナーをご馳走してくれた。いい気になっていろんな会社をまわってた記憶が……。
今からしたら信じられないこと。もはや取引先や顧客にだってそんな経費使えないよね」

フリードリンク・サービス
「クラブ(昔のディスコ?)では女子にはお酒のフリードリンクやサービスってほぼ当たり前だったよね。
いい加減なバーテンダーがピストルのような専用の機械使って“シャー”ってカクテルを入れてくれるし、または連れじゃない男性が当たり前のように奢ってくれたり……」

学生でも外車!
「お坊っちゃん大学の男はナンパする時、ベンツやBMWのキーをチラつかせる! キャデラックて〜のもあったな(笑)
学生なのに、みなさん外車に乗ってたよね。しかもその頃って男が車で“お迎え”っていうのが定番だった。授業が終わる頃になるとちゃんと迎えに来てくれてて、彼氏の車へ寄って行くと彼が降りてちゃんとドアを開けてくれたりして……(笑)。
女子大の校門近くにはスポーツカーや外車がずらりと並んでたっけ」

頼もしきアッシー君たちの存在
「当時は“アッシー、メッシー、ミツグ君”を使い分けキチンと操作していた。しかも男もちゃんと自分の身分や役割をわきまえていたりしてそれで怒る男も少なかった。また本命の男が車保持者じゃないと“車持ちの別の男”に普通に迎えに来てもらったりしてた(笑)」

象徴的なのはディスコ事情かしら?
「あの頃はパラパラ第一期の時代でもあった! 店によって振り付けが違うの(笑)。店のサービスもそれぞれ。
私が行ってた店は、女の子のバースデーパーティーの時のサービスがすごかった! ケーキがホールでプレゼント! またその時の盛り上りタイムでDJがかけた曲を“カセットテープ”に録音して誕生日の女の子にプレゼント! しかもいつもと料金は一緒なの。ただ要予約(笑)。そして今ではもちろん店もサービスも消えてしまいました」

懐かしのフード券
「当時代表的ディスコ、マハラジャやキング&クイーンはフード券が外国のお札風デザインだったはず。ドレスコードがある店だから高級っぽくしたかったのかな。
今思うと有名どこのディスコって黒服のお兄さんが入り口で客のファッションチェックとか外見審査とかして(笑)服装がダサイと『申し訳ありませんが、当店にふさわしくありません』……とか平気で、いや堂々と断っちゃったりしてた。消費者が大事な今からしたら信じられない上から目線の客の選び方〜。」

結婚相談所から電話が!
「私の出身学校で得してたことがありました。あの頃個人情報云々とか厳しいことも何もなくて、当時は学生名簿を普通に横流ししたり売ってしまう人が多かったです。
そうすると……くるんですよ!!
“医者専門、弁護士専門の結婚相談所”や“男性高収入のお見合いパーティ”みたいな所から是非登録して欲しいと……。医者や弁護士専門の結婚相談所から、電話攻撃の日々。
でも、当時の“売れ残りクリスマスケーキ”ってヤツで(25過ぎたら売れないことを指す)本当に自分が25過ぎたら、一切来なくなりましたけど(笑)。
当時の短大の名簿、大学院から、短大の専修科までありました。親の職業も載ります。あの名簿、確かに欲しい人が多かったのは頷けます」

学校名がブランド
「お金あるって凄い……というか生意気ですよね。学生の分際で、クルージングとか船上レストランなどに普通に誘われました。
イベントもヘリチャーターやら、高級クラブ……あの頃はボンボンが主催の合コンだとディスコだって顔パス。奥の別室とか使えたりして皮張りのソファーとか座ってましたね。そんなセレブな合コンを数々経験しました。
今思うとこれは明らかに学校名ですね。それがブランド。私自身に魅力があるというよりも学校の名前。おかげさまでチヤホヤされました(笑)。
そういう意味で、“学校で女性を選んでいた男が多かった時代”でもありますよね。お嬢様学校に通う女性と付き合うのはステイタスだったのでしょう」

短大時代の合コンは凄かった
「先ずは学校の名前ありき! 学校がメジャーではないと、人が集まらない。みんな、露骨でしたね」

就職は別の意味での戦場……
「就職は自分のやりたい仕事ややりがいのある職に就くというより、“上場企業に入って、結婚相手を見つける……”その流れが出来ていた時代でしたね。女性の仕事はコピーにお茶くみや受付で、会社は出世する男を捕まえる場、女性同士の戦場でもありましたね」

車がなきゃはじまらない
「ホント信じられないけど男なら誰でも車を持ってた時代。車がなきゃ話にならない、車がなきゃ彼女ができない、車がなきゃナンパできない時代だった。
“ナンパして女をお持ち帰り!”が当たり前的な時代だった。しかも、女子ウケのいい人気の車種があって外車以外だとソアラとかスープラ、スカイラインGT-RにフェアレディZ……。セリカやシルビアあたりも、かな? 俗にナンパ車とか言われてた(笑)エコとか燃費いいとかが関係ない時代、軽自動車でナンパなんてありえない。
ヤダヤダ。昔過ぎるお話」

クリスマスはもちろん
「クリスマスやイベントはお洒落なホテルでお泊りか海の見えるレストランでフルコース、船上でのディナー。ティファニーやブルガリの光物やブランド品のプレゼント……。しかも特別金持ちな男じゃなくてもみんな頑張ってた」

デート=夜景の図式が確立
「あの頃は夜景がデートの定番だった。東京湾に面した倉庫街とか、○○橋がよく見える場所とか発着する飛行機が見える公園だとか……男もとにかく女を夜景スポットに連れて行きたがりその辺の情報仕入れていた。だからそのスポットには路駐の車がズラリ!」

……当時は本物のお嬢様でなくともお嬢様として扱われ、送り迎え付きのパチもんのお姫様になれたのだ。男性はゲームやファミコンでなく女性を喜ばすデートコースを攻略し、イベントもプレセントも派手に盛大に……食事はすべてゴチする。
しかもイタリア男性じゃないのに女と見れば声をかけ誘う。車があればナンパは日常茶飯事。女を“口説くのは礼儀”だったのだ。

その頃の常識は今の非常識であり、今の常識はその頃の非常識なのである。
(神崎桃子)