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長野県のほぼ中央に位置する松本市周辺には、「山賊焼き」という何やら豪快な名前の郷土料理があるという。ボリュームたっぷりでスタミナ満点!! 暑い夏にもピッタリだというご当地グルメを調べてみた。

○一枚肉をまるごと揚げた、ありそうでなかった料理

「山賊焼」とは、鶏肉のももやむねの一枚肉をニンニクを利かせたタレに漬けこみ、片栗粉や小麦粉をまぶして揚げたもの。唐揚げに似ているが、独特の味つけや一枚肉を使用する豪快さは山賊焼きならでは。昭和初期に誕生して以来、地元ではおなじみの一品で、スーパーの総菜売り場や給食のメニューにも登場するという。

ただ、長野県内でもほかの地域ではあまり見られないそう。そのため、松本市の松本食堂組合は2004年から、地元の郷土料理「信州松本山賊焼き」としてマスコットキャラクター「さんぞくん」を作成したり、「松本山賊焼応援団」を結成したりするなどPRを開始。現在、市内15の飲食店でメニューとして提供されている。

○鶏肉選びから調理法、使用する部位にまでこだわり

そのうちのひとつ、松本の奥座敷といわれる浅間温泉の入り口にある食堂「河昌(かわしょう)」には、スタンダードな山賊焼きに加えて、工夫を凝らした山賊グルメがそろっている。

創業以来、豪快さにこだわり、鶏肉は1羽まるごと仕入れて店で切り分ける。鶏肉は、味はもちろん肉質、産地にまで厳選した国産ものを使用。その鶏肉を秘伝のタレに丸2日漬け込んで、そのまま豪快に揚げている。

河昌の山賊焼きは「もも/骨付き」「もも/骨なし」「手羽」の3種類ある(すべて750円)。「もも」はプリッとした食感としっとりした肉質が特徴で、子供からお年寄りまで食べやすく幅広く人気。「手羽」は鶏肉本来のうまみが楽しめ、特に骨のまわりがおいしいと評判だそう。

○丼・お茶漬け・太巻き・おやきなどにも!

さらに、この山賊焼きをベースにした様々なメニューがある。まず、「山賊ラー油丼」(1,130円)は、ご飯の上に山賊焼きを乗せて、ラー油入り中華味の野菜あんをかけた丼。ラー油の香りと風味が食欲を増進させ、夏バテや食欲がないときには特にオススメだ。

ご飯の上に山賊焼きと野菜を乗せた「山賊まぶし」(1,130円)は、異なる2つの味が楽しめるぜいたくな一品。最初は、カリッと揚がった山賊焼きをそのまま楽しんで、次は安曇野の本わさび、ごぼう入りのダシ汁をかけてお茶漬け風にして食べる。ダシ汁で衣がしっとりして、最後までサラサラとおいしく食べられると好評だとか。

手軽に食べるなら、「山賊巻き」(300円)がオススメ。これは、リンゴ酢の酢飯に山賊焼きを細かくひいて、山賊味のささ身と安曇村のカブを芯にして海苔で巻いたもの。「山賊蒸しおやき」(300円)は、りんご、レーズン、プルーン、みかんを煮たあんで山賊焼きをくるみ、生地に包んで蒸したおやき。お肉と果物の珍しいコラボをお楽しみあれ。

ちなみに、「山賊焼き」という名前の由来は、「山賊が食べていたから」というわけではない。山賊が旅人の持ち物を「取り上げる」イメージから、豪快に「鶏揚げる」料理を作ろうと考案したのが理由だとか。お店で出し始めた頃は「すごい名前」と笑われたこともあったそうだが、今ではこの名前もすっかり定着している。

最近はPRの効果もあり、県外から訪れるお客さんも多いという。連休や長期の休みになると、「時々、無性に河昌の山賊焼きが食べたくなる」と食べに来る人も。様々な味が楽しめて、ガッツリ食べたい人もサッパリ食べたい人も大満足の河昌の「山賊焼き」。松本周辺に遊びに行く際には、是非足を運んでいただきたい。

○お取り寄せで楽しめる本格的な「山賊焼き」

そんな山賊焼きを地元以外でも手軽に楽しみたいという人のために、松本市の「ミート&デリカテッセン 本郷鶏肉(ほんごうけいにく)」は、信州の特産物の通販サイト「オンラインショップあんず」で、お取り寄せの山賊焼き(4枚入り1,200円)を販売している。

40年以上にわたりスーパーや飲食店に山賊焼きを販売していて、100%国産のむね肉の中まで秘伝のタレをじっくり染みこませた山賊焼きは、「やみつきになる味」と大人気だ。お取り寄せすると、加熱調理された山賊焼きが冷凍で送られてくる。これを油で揚げるかオーブントースターで焼けばできあがり。

パッケージを開けると、早速ニンニクのにおいが食欲をそそる。油で揚げれば、表面は衣がしっかりついていてカリカリ、鶏肉はとっても柔らかくてジューシーで、本格的な味に仕上がる。食べてみると「やみつきになる味」の意味がよーく分かる。白いご飯のおかずにしても、ビールを飲みながらでも合う。子供から大人まで大好きな味だ。

サッパリ食べたい時には、ポン酢やノンオイルドレッシングもオススメとのこと。ほかにも、大根おろしとネギを加えて和風に、ラー油をかけて中華風、タルタルソースをかけて洋風にしてもおいしいかも。もちろん、「山賊まぶし」のようにお茶漬け風にするのもあり。いろいろな楽しみ方が広がるのも魅力といえそうだ。

ちなみに、山賊焼きの由来はいくつかあって、本郷によると、山賊のような創業者の顔が由来という説や山賊のように丸ごと豪快に手づかみで食べたことから名付けられたという説もあるとか。いずれにしても地元で長年愛されてきた「山賊焼き」は、暑い夏には元気とスタミナも届けてくれる。「おいしそう」と思った人は、是非とも味わっていただきたい。

(OFFICE-SANGA)