苦悩の時期を乗り越えてパターを武器に変えたシニアルーキー比嘉勉(撮影:ALBA)

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<ファンケルクラシック 2日目◇17日◇裾野カンツリー倶楽部(6,865ヤード・パー72)>
 静岡県にある裾野カンツリー倶楽部を舞台に開催中の国内シニアツアー「ファンケルクラシック」の2日目。イーブンパーの23位タイからスタートしたツアールーキーの比嘉勉が6バーディ1ボギーの“67”をマーク。トータルスコアを5アンダーとして4位タイへの急浮上を果たした。
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 今年の6月15日に50歳の誕生日を迎えた比嘉にとって今年はシニアデビューの年。すでに下部ツアーの「ISPS グローイング シニアオープン ハンダ熱血シリーズ第1戦」でシニア初優勝を挙げるなどシニアプロとして上々のスタートを切っている。
 しかし比嘉のシニアプロへと至る道のりは幾つもの苦難があった。その1つが深刻なパターの“イップス”だ。もともと比嘉はプロテストを受験した頃やシード権を獲得していた頃はパターを得意としていた。その頃はずっとパターに悩みを持つこともなく、イップスなどは無縁のものと思っていた。
 ところが2002年頃から不意に手が動かなくなった。「ずっとイップスに悩んでいて、ここ何年かは中尺を使ったりしていました」時には1人で練習する時にも手が動かない症状に見舞われ、さらに食事の時、左手でお椀を持っても手が震えるなどその症状はとても深刻なものだったようだ。
 ただ光が見えたのも突然だった。「50になったら不思議と直ったんですよ」無理して短いパターを持ち続けるなどイップスを克服するための試行錯誤を繰り返す中で完全ではないが、かつての感覚を戻ってきたのだ。
 「プロゴルファーとして試合に出たい」シニアデビューを迎えるに当たって、レッスンなどの仕事よりも試合の中でゴルファーとして生きたいと決心した比嘉。その決意の強さがもしかしたらイップスを克服する原動力になったのかもしれない。
 そして今日、復活したパットを武器に6つのバーディを量産して上位進出を果たした。「ティショットをフェアウェイにおいて、パターで勝負したい」明日はかつて苦しんだパターを武器に変えてシニアツアーの初優勝を狙っていく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>