秋の臨時国会で本格始動か。いよいよ日本にもカジノ登場!?
昨年11月から始まったアベノミクス相場。日経平均株価が1万5000円を突破していく過程では、「日本株高は夏の参議院選挙まで」という声も上がっていた。しかし、参院選後の大胆な政策実現が見通せてきた今、ここへ来て新たなテーマが次々と浮上している。アベノミクス第2幕が始まり、日経平均は二番天井に向かう!


超党派の「国際観光産業振興議員連盟」の岩屋毅会長代行は、「カジノ法案は今年末までに国会に提出される予定で、通過すれば、全国各地でのカジノ建設計画で業界大手と提携する道が開かれる」と話したという。また、「先進国の中でカジノがないのはたぶん日本だけだが、ゴールに向けて全力を挙げている」と述べたとも伝わっている。

カジノ法案が国会を通過すれば、日本経済への影響はきわめて大きく、合法の賭博産業の規模で日本は世界有数となる可能性があり、収益規模で世界的なカジノ都市のマカオと競う水準になると、市場の一部では予想されている。

法案については、国が区域を指定し、カジノとホテルや会議場などを併設した統合型リゾート施設設置を認めることを軸に具体案を詰めており、外国からの観光客誘致や地域振興の起爆剤としたい考えのようだ。もちろん、カジノ解禁には安倍首相も前向きで、3月の衆院予算委員会で「メリットも十分ある」と答弁している。安倍政権は、低下しつつあるアジアの中心地としての日本の地位回復や、東日本大震災で打撃を受けた観光業の復興を目指している。

一方、カジノハウスやカジノ付きホテル建設などによる経済効果に加え、雇用創出効果、観光産業の発展などが十分期待できるため、地域経済活性化の手段として誘致に意欲を示す自治体もある。事実、カジノは多くの国で重要な観光資源として位置づけられている。カジノ法案は日本でこれまで何度も議論されてきた。しかし、今回は今までとは違い、法案が成立する確度は非常に高いとみてよさそうだ。



秋の臨時国会に提出!? カジノ関連10銘柄

フジ・メディア・ホールデングス(東1・4676)
株価  :19万1800円
売買単位:1株
PER  :18.8倍
PBR  :0.80倍

「お台場カジノ構想」実現に向けて取り組んでいる。東京都などと共同でお台場地域の観光特区構想を提案。

オーイズミ(東1・6428)
株価  :1004円
売買単位:100株
PER  :20.9倍
PBR  :1.70倍

貨幣処理機やアミューズメント周辺機器、パチスロ機の製造・販売まで、総合メーカーとしてサービスを提供。

日本金銭機械(東1・6418)
株価  :1275円
売買単位:100株
PER  :26.2倍
PBR  :1.55倍

カジノ向けで、無線自動識別タグを使った情報分析ができるシステムを投入し、収益管理の自動化などを提案。

グローリー(東1・6457)
株価  :2323円
売買単位:100株
PER  :18.7倍
PBR  :0.95倍

ユーロの新紙幣切り替えが始まり、追い風。南米等の新興国では偽札が多く出回り、高性能製品の需要は大きい。

テックファーム(JQ・3625)
株価  :18万1700円
売買単位:1株
PER  :48.3倍
PBR  :3.74倍

カジノ向け決済システムを開発。貨幣処理機やATMのメーカーと組み、2015年までに米国で事業化する計画だ。

セガサミーホールディング(東1・6460)
株価  :2604円
売買単位:100株
PER  :14.7倍
PBR  :2.19倍

韓国では45%を出資する合弁会社を設立。仁川市でカジノを含む複合リゾート施設を2016年に開業する計画。

エイチ・アイ・エス(東1・9603)
株価  :4625円
売買単位:100株
PER  :15.8倍
PBR  :2.11倍

傘下のハウステンボスの子会社、HTBクルーズが運航する長崎―上海航路での公海上限定のカジノ営業開始。

コモンウェルス・エンターテインメント(JQ・7612)
株価  :53円
売買単位:1000株
PER  :ー倍
PBR  :8.39倍

アミューズメント施設に対するコンサルティング事業や、アミューズメント施設用メダルゲーム機への転用事業を展開。

ユニバーサルエンターテインメント(JQ・6425)
株価  :1902円
売買単位:100株
PER  :8.5倍
PBR  :0.93倍

カジノリゾートプロジェクト「マニラベイリゾーツ」での現地パートナー企業との協議は凍結も、今後に期待。

アドアーズ(JQ・4712)
株価  :158円
売買単位:1000株
PER  :36.6倍
PBR  :2.16倍

Jトラストグループ。中核事業のアミューズメント事業では、首都圏を中心にアミューズメント施設を展開。

※株価などのデータは2013年7月8日現在。JQ=ジャスダック。

藤井英敏(HIDETOSHI FUJII)
カブ知恵 アナリスト

早稲田大学卒業後、大手証券会社、金融情報会社などを経て、独立。歯に衣着せぬコメントが個人投資家に人気。株式ディーラーやファンド関係者とのパイプが太く、旬の銘柄情報が藤井氏の元に集まってくる。


この記事は「WEBネットマネー2013年9月号」に掲載されたものです。