イタリア代表とアルゼンチン代表は13日、ローマでの親善試合を前に、バチカンでローマ法王フランシスコ1世に謁見した。両チームの関係者合計200名が、4つのバスでバチカンへと向かっている。

フランシスコ1世は選手たちに対し、次のように話した。

「親愛なる友人たちよ。この訪問を感謝している。幸いにも、これはフレンドリーマッチだ。私にとって、どちらを応援するか、難しいのだよ」

「君たちサッカー選手は人気者だ。人々は君たちのことを追っている。これは社会的な責任だ。プロだからといって、団結や美といった価値を持つ、当初のアマチュアの心を忘れてはいけない。チャンピオンである前に、君たちは人間なのだ。人間性を伝える人たちだ」

「幹部の方々には、サッカーというビジネスを前に、スポーツとしての特長を失わせないようにお願いしたい。この姿勢こそが、家族たちがスタジアムへ足を運び、暴力を抑えることにつながるのだ」

「親愛なる友人たちよ、私はあなたたちのために祈る。あなたたちには、私のために祈ることをお願いする。私が、誠実で寛大な試合ができるように」

なお、14日の試合ではイタリアFWマリオ・バロテッリ、アルゼンチンFWリオネル・メッシがそれぞれ負傷のために欠場する。