エリアリンク(東証マザーズ・8914)
129円/100株 1万2900円
借地での不動産運用が主力。順調に規模拡大中で、会社予想は控えめだ。来期も楽しみ。

トリドール(東証1部・3397)
1052円/100株 10万5200円
うどん店「丸亀製麺」を展開。カビ問題が株価に響いているうちが買い場か。

5. 消費税増税が吉

駆け込みに便乗したシェア合戦が!

景気次第ではあるが、消費税率が来年4月に8%に、再来年10月には10%に引き上げられる予定だ。消費税増税が決定すれば、1989年の3%の消費税導入時、1997年の5%への税率アップ時と同様に、今回も増税前の駆け込み需要が予想される。
駆け込み的な販売増加は業界全体で見れば需要の先食いにすぎない。ただ、現実には企業間の競争が激化し、増税前の販売ラッシュに乗って他社のシェアまで奪う企業もあれば、奪われる一方の企業もある。虎視眈々と準備を進める企業を見つけよう。

ガリバーインターナショナル(東証1部・7599)
653円/100株 6万5300円
中古車買い取り首位。増税前に買い替え需要が増え、資金力で圧倒的優位な同社は有利。

バッファロー(ジャスダック・3352)
8万4600円/1株 8万4600円
オートバックスのフランチャイズ店を展開している。タイヤ交換などが増税前に集中か。

はせがわ(東証1部・8230)
753円/100株 7万5300円
仏壇・仏具販売で業界トップ。墓石販売も手がける。値の張る買い物には駆け込み需要あり。

6. 暴落日でも値上がり

暴落に堂々と逆行。短期勝負株の定番に?

日経平均が1143円安と急落した5月23日を筆頭に、6月にかけて何度か株価急落があった。新聞やテレビでは全面安と表現されるが、実際には全銘柄が下落したわけではない。数は多くないが、相場全体に逆行高した銘柄もある。
こうした逆行高銘柄は経験則として証券ディーラーやデイトレーダーに記憶され、後の急落にも巻き込まれないで済むことが多い。株価急落は不意に襲ってくるものだ。値下がりを示す緑一色になったディスプレーを見るだけでなく、逆行高銘柄に乗って短期勝負するのもいいだろう。

エスケイジャパン(東証1部・7608)
302円/100株 3万200円
東証1部銘柄だが、なぜか地味。ゲームセンター用景品の企画・販売で安定経営を続ける。

フルキャストホールディングス(東証1部・4848)
242円/100株 2万4200円
短期雇用中心の人材派遣大手。今期は減益予想だが、秋以降の雇用回復で業績反転か。

荒川化学工業(東証1部・4968)
847円/100株 8万4700円
製紙用薬品など特殊化学品を生産。アジア生産拡大が成功し、来期にかけて大幅増益か。

7. 国内景気は関係なし

「成長市場で仕事」は企業が成長する鉄則

日本には、少子高齢化や財政赤字の膨張などアベノミクスだけでは片づかない問題が山積だ。しかし、海外で稼ぐ企業であれば、国内景気の先行き不安もクリアされる。
某外資系証券の説明では、欧米の長期投資家がアジアの経済成長を買うときに選ぶのは、現地企業の株ではなく日本株か米国株だという。日本や米国は上場ルールが厳しく、中国などアジア企業の株を買うよりも安全というのが理由だ。
戦略的に海外売上高比率を高めている企業は多い。将来は日本に経営や研究開発部門を置くだけの企業が増えるだろう。

ネクソン(東証1部・3659)
1131円/100株 11万3100円
韓国系のオンラインゲーム大手で、中国でも人気。日本で上場している意味は?

ローツェ(ジャスダック・6323)
290円/100株 2万9000円
シリコンウエハーやガラス基盤類などの搬送装置を開発。台湾などアジア企業にも納入。

ウィルソン・ラーニングワールドワイド(ジャスダック・9610)