マツコ・デラックス

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厚生労働省が9月から立ち入り調査を実施するなど、劣悪な環境での労働を強いる企業・法人を指す「ブラック企業」への風当たりが強まる中、弁護士やジャーナリストら有志が実行委員を務める「ブラック企業大賞 2013」の授賞式が11日、都内で行われた。なお、投票は公式サイトや、授賞式当日の来場者によって行われた。

大賞を受賞したのは、自民党の参議院議員・渡邉(わたなべ)美樹氏が創業した「ワタミフードサービス」。公式サイトの投票では2位のアパレル会社・株式会社クロスカンパニーに約20倍の得票数で首位に輝き、昨年の「市民賞」に続き2年連続の受賞となった。

この「ブラック企業大賞」に対し、12日放送のTOKYO MXの情報番組「5時に夢中!」で、コラムニストのマツコ・デラックスが疑問を呈している。きっかけは同番組の夕刊記事を紹介するコーナー「夕刊ベスト8」で、同大賞の受賞式を報じた日刊ゲンダイの紙面が紹介されたため。

司会のふかわりょうが「投票で決めていいんでしょうか?」と質問を投げかけると、株式評論家の若林史江氏は「こういう風に『ブラック企業』なんていう名前が一人歩きしてしまって、その一人歩きがネット上で出回ってしまって、それが事実と違ってイメージとしてついてしまうのはとても怖いこと」と「ブラック企業大賞」発表の危険性を指摘。さらに「(被)雇用者側の人達の声が、政府であり企業のトップに上がっていかなければならない事実がある」と語り、同大賞の意義にも触れている。

また、大賞を受賞したワタミについては「何百何千と店舗がある中で、その中で統制をとるっていうのはなかなか難しいと思う」「企業のトップの意思が下まで伝わるかっていったら、なかなか社員教育も含めてうまくいかないかなっていうのは出てくる」と、ワタミという企業の巨大さが同社が「ブラック企業」と言われる所以だと分析した。

一方のマツコは「企業の体質だけでは語れないじゃん」と発言。「ブラック企業大賞」を選出する意義について疑問を呈している。「あまりにも物価が安くなり始めてしまって、要はそれだけ企業の儲けも減るわけよね」「でも人は多く雇わなければ、職にあぶれてしまう人も出ちゃう訳だから。ある程度の雇用を確保しなければいけないっていうのも、企業の責任としてあって。でも利益は少ない」「この悪循環の中で、じゃあ好待遇で大人数を雇って、で利益は少なくてっていうのは不可能じゃない?」とし、「ブラック企業」と言われる企業・法人だけを責めても意味はないと語った。

さらに二人は、ワタミグループがメディアに取り上げられやすい理由にも触れている。若林氏は、その原因は渡邉氏の態度にあると指摘。「ワタミの社長のもうちょっと態度をどうにかしたら、もっと消費者に伝わるのかなと思いますね」と語り、一方のマツコは「(渡邉氏は)選挙とか、出るのが好きなタイプな訳じゃない?」「そういうのってつつかれ易いよね。ワタミに限らず、社長のキャラが際立ってると、イジリたくなるじゃない」と述べ、社長が目立つ企業は「ブラック企業」批判につながりやすいと語った。

最後にマツコは「消費税も議論になってるけど、増税もせずにさ、このまま物価が安いままでってなっていったら、いつかパンクするわけじゃない、日本は」「そういうのも含めた話しだから、ここだけ抽出して語るのは、ちょっとナンセンスだよね」と、企業だけを槍玉に挙げることに疑問を呈した。若林氏も労働基準から考えるべきだとし、両者とも、ことさら「ブラック企業」のみを批判することには反対の姿勢をみせている。

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【関連情報】
5時に夢中! - 公式サイト
ブラック企業大賞2013 - 公式サイト