貯金、仕送り、お葬式…後悔する前に話すべき「親のお金」のこと3つ

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お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんな知識をファイナンシャル・プランナーのヤマサキさんが紹介します。今回は「夏に実家に帰って親と話すお金のコト」。

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まだ自分も親も若いと思っていると「もっと話をしておけばよかった」ということが起こります。今年の帰省時には3つ、話題を切り出してみましょう。

■この夏は親とお金の話をしてみよう

ウレぴあの読者の多くは、まだ両親が健在でお元気だと思います。20代の読者であれば親はまだ現役で働いているということも多いでしょう。30歳になると、ぼちぼち親も定年を迎え始めます。

筆者は40歳のファイナンシャル・プランナーですが、親が定年を迎えてセカンドライフをスタートしています。夏や冬に顔を出すたび、お金の話をしておくべきだなと感じます。何も親からお金をせびろうというのではありません。むしろ「親にお金を仕送りする可能性はあるのか」ということをすっきりさせたいからです。
(幸いにして仕事がら、親の年金額や資産額の推定ができるので、話し込まなくても問題がないことがわかっています)

親とお金のことを、ちゃんと向き合って話すことはあまりありません。親が経済的に問題なく暮らせているのか、医療費や介護費用の心配はないのか、長生きしても困らないくらいの財産はあるのか、よくわからないまま親と子は別の家で暮らしています。

多くの家庭では、お葬式のときまでお金の話をしたことがないままになります。特に問題がなければいいのですが、心配を抱えたままでいいのでしょうか。ぜひ、今年の夏、帰省するときはお金の話を親としてみてください。

■親と少しお金の話をしておくこと3つ

さて、親とお金の話をするにあたって、3つのポイントで会話をしてみるといいでしょう。

ポイント1)まだ定年前の親なら「今がんばってお金を貯めておくといいよ」と伝える

もし両親が定年前でしたら、今がんばってお金を貯めておくと老後が一気に楽になる、という事実を教えておくといいでしょう。定年退職後はもう貯金はできないからです。

50歳代はお金を貯めるラストチャンスで、その貯金は定年後の20年を支える貴重な財産になってきます。しかし気がつかずに50代を終える人が多いものです。「ネットで読んだけど……」みたいな切り口でも、親を気がつかせるヒントになるかもしれません。


ポイント2)年金生活に入った親なら「毎月のやりくりは大丈夫?」と聞く

すでに年金生活に入っている場合は、年金収入と毎月の生活費がなんとかバランスしているかを、さりげなく聞いてみます。若い世代にとって「仕送り毎月4万円ほしいな」といわれても困ってしまうわけですが、親の年金生活の雰囲気はつかんでおきたいところです。

おおむね年金収入で暮らすことができ、少し取り崩しもしながらやりくりしているのであれば問題ありません。「こっちもきついけど、なんとかなっているよ。むしろお前のほうが大変じゃない?」というような返事が返ってくればひとまず安心です。


ポイント3)葬式や相続の心配をさらっとしてみる

葬式を話題にしたり、相続の話をすることは、実は元気なうちしかできないことです。病院のベッドで、はっきり受け答えもできない状態になってから葬式や相続の希望を聞き出すことはほとんど不可能だからです。

むしろ元気なうちに軽く話題にしておくほうが効果的です。親戚や知人、芸能人などを話題のきっかけにして、「うちは葬式どうしたいの?」とか「相続とか希望あるの?」とさらっと話題にするといいでしょう。お盆はご先祖さまを思い返す時期でもあります。お墓参りの帰りに歩きながらしみじみ話すのもひとつの手です。

■親のお金の話をするときの注意点

さて、実家に帰って親とお金の話をするとき、ちょっと気をつけたほうがいいポイントを最後に紹介します。これをミスるとせっかくのいい話も台無しになってしまうかもしれないからです。

まず、「借金のお願いだと誤解されないようにする」ことです。親からしてみれば、子どもはいつまでたっても子どもです。親にお金の話を切り出すと、むしろ親に子どものお金の心配をされてしまうことがしばしばです。真面目な話をするシチュエーションを作る必要がありますが、親の年金の話などを話題のきっかけにして、話題の中心は親のことなんだと印象づけるといいでしょう。

次に「帰省初日にいきなり話はしない」ことをオススメします。帰るなりお金の話をすると、ますます借金のお願いだと誤解されます。数日たち、少しゆったりして、落ち着いた話もできるタイミングをねらってみるといいでしょう。帰省最終日も慌ただしくなるため、お金の話に向いていません。

いつかは親は亡くなります。お金の話をしておくことはいつかくるそのときの備えにもなります。そおとき、お金のことで慌ててしまうことのないよう、元気なうちから少しお話をしておきたいところです。

親も本当は、自分のお金の話を子どもとしたいのかもしれませんよ。この夏はぜひ、話題にしてみましょう。「お前も大人になったのだなあ」と喜んでもらえるかもしれませんよ。

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