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私たちが暮らす社会は様々な問題を抱えています。現在の日本にあって母国にはない社会問題、またその逆は何か、日本に住む20人の外国人に聞いてみました。

■日本の社会問題はいじめです。イランの学校にもありますが、子供が自殺するほどではありません。イランでは浮気や不倫によって若いカップルたちの離婚率が高くなっています(イラン/20代後半/女性)

日本の自殺率は2012年に15年ぶりに減少したものの、依然として高く社会問題となっています。いじめを苦に自殺する子供のニュースも後を絶ちません。外国人のみなさんも心を痛めています。イランでは最近離婚率が急激に上昇しています。「別離」というイラン映画も話題になりました。

■日本での熟年離婚はインドネシアで聞いたことがありません。インドネシアではストリートチルドレンが社会問題になっています(インドネシア/40代前半/女性)

熟年離婚が増えていることも関係してか、日本の離婚率も上昇傾向にあります。インドネシアのストリートチルドレンは数十万人とも言われ、このような状況の改善を支援するボランティアの要請が、JICA(青年海外協力隊)にもありました。

■日本はホームレスが多い。スウェーデンにもホームレスはいますが少ないです。それは福祉制度、援助、手当等がしっかりしているからです。収入がなくても暮らせます(スウェーデン/40代前半/女性)

社会福祉と言えば、スウェーデンを思い浮かべる人も多いでしょう。所得税や消費税は日本よりも高いですが、社会福祉が充実しています。税金は政府への貯金で、困った時にはそれで助けてもらうという認識なのだとか。

■ドイツと比べて日本の社会福祉は乏しい。健康、失業、生活保護など。受験のストレスもドイツにはそれほどない。日本は暴力的な右翼団体が少ない(ドイツ/30代後半/男性)

スウェーデンの社会福祉が政府主体で行われているのに対し、ドイツでは民間団体の存在が大きな役割を担っています。どちらも社会福祉の先駆者ですが、違いが見られますね。

■日本は老人介護の問題。マリでは頭よりも身体が悪くなり先に死ぬ。マリの社会問題は、内戦で失業者が増えてること(マリ/30代前半/男性)

2012年の調査では日本人女性の平均寿命が世界1位。日本人男性も世界5位。ご長寿が多いということは、支える世代が重要になってくるわけですが、日本は深刻な少子化に向かっています。支援制度や国民一人ひとりの意識が重要となります。

■引き籠もりの問題はロシアにはあまりない。日本でアルコール中毒の問題はロシアに比べて大変ではない(ロシア/20代後半/女性)

ロシアではアルコール依存症が深刻な社会問題となっています。これを重く見た政府は、今まで「食品」扱いであったビールを「酒類」とし、規制を図っています。ビールはお酒じゃないという感覚だったというのが驚きです。

■日本は時間のことにピリピリしますが、エジプトは何でもゆっくり。逆の問題は、日本はその国の人々=日本人にとって住みやすい国ですが、エジプトはエジプト人より外国人の方が住みやすい国です(エジプト/40代前半/男性)

日本は時間の流れが慌ただしくストレスが多いことが問題ということのようです。エジプトは2011年の革命以前は特に外国人が優遇され、国民が二の次にされている現実がありました。ほかには下記のような回答が寄せられました。

■日本は男尊女卑が特に大きな社会問題、人種差別は母国より少ないと思う(アメリカ/30代後半/男性)

■日本の問題は孤独死。母国は人種差別(ペルー/40代後半/男性)

■体罰問題。逆に日本では盗難事件が少ないだろう(カナダ/20代後半/男性)

各国が抱える問題がダイレクトに分かる興味深いアンケートでした。現在自分が直面していない問題も、決して無関係ではないということを忘れずにいたいものです。

(カジハマトモコ)