しーたん 宍粟市ホームページより http://www.city.shiso.lg.jp/shisei/sitaninfo/profile.html
 宍粟市と匝瑳市は日本を代表する難読な都市名だ。両市はこの難読を特色とし、単独でまたタッグを組んでPRを行っている。

 「宍粟市」と「匝瑳市」は、日本の西と東にある、難読・誤読地名の“横綱”といわれる2つの都市だ。

 西は兵庫県の中西部に位置し、岡山県と鳥取県に接する「宍粟(しそう)市」。そして東は、千葉県の北東部、太平洋に面した「匝瑳(そうさ)市」だ。確かに、どちらも大半の人は、読めない上に書けない。もちろん両市の場所などは、皆目見当もつかないのが普通だ。

 そこで両市は、逆転の発想とばかりにこの難読を逆手に取って、地域のPRをしようと、昨年、匝瑳市からの呼びかけをきっかけにタッグを組んだ。宍粟市のマスコットで観光大使の「しーたん」と、匝瑳市のご当地ヒーロー「ハリキリ戦隊ソーサマン」は、それぞれの市が主催するイベントに登場して、会場を沸かせた。また宍粟市の企画した同市の「知名度アップCMコンテスト」には、匝瑳市も参加するなどと、互いの親睦を深める活動が展開された。



しーたん
宍粟市ホームページより
http://www.city.shiso.lg.jp/shisei/sitaninfo/profile.html




匝瑳市を盛り上げるご当地ヒーロー「ハリキリ戦隊ソーサマン」 http://www.99beach.com/kankoh/list/area2_sosaman.html


 そして2013年、両市の二人三脚によるPR活動をさらに盛り上げるには、やはり個々の新たな取り組みも不可欠とばかりに、先月より両市では、次なる一手を打ち出している。

 宍粟市では、7月から「しーたんからのお便り大作戦」が始まった。同大作戦は、企業や官公庁からの発送された誤表記の郵便物を対象に、送り主に正確な都市名と地域の紹介で構成された書面を送るものだ。また今年も引き続き、動画による知名度アップCMコンテストの開催も決まった。大賞1点20万円など、各賞が用意され、現在4つの部門で年末まで力作を募集中だ。

 一方、匝瑳市には、7月に新しい観光スポット「地井武男ふれあい記念館(ちいちい茶屋)」がオープンした。同記念館は、長年匝瑳市の観光大使も務め、昨年急逝した地元出身の俳優である地井武男氏をしのぶもので、3年間のみ開館という期間限定の施設だ。館内では、地井氏の人となりを伝える展示に加え、“散歩の達人”にふさわしく、市内のおすすめ散歩コースも紹介されている。入館料は1人100円。

 宍粟市は2005年、匝瑳市は2006年と、いわゆる平成の大合併で誕生した両市の歴史は、まだ10年にも満たない。しかし市名の由来は、古く奈良時代(宍粟市)と、平安時代(匝瑳市)までさかのぼる。この伝統ある名称に恥じない町づくりのために、難読を武器に、両市の関係者たちの地道な努力は今後も続きそうだ。



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