全米で初登場1位となった『クロニクル』誕生のきっかけはSNSだった!/[c]2011 Twentieth Century Fox

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Facebook、Twitter、mixiなどインターネット上で手軽に他者とのコミュニケーションが図れるSNS。いまや、生活に欠かせない重要なツールとなっているが、このSNSをきっかけに1本の革新的な映画が誕生した。それが、9月27日(金)より公開される『クロニクル』だ。

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本作は平凡で退屈な日常を送る高校生3人が、ひょんなことから特殊能力(チカラ)を手にし、それに翻弄される姿を描いたSF作品。物語は、主人公たち自らが“チカラ”を用いた行いをハンディカメラで“記録=クロニクル”していく設定で進行。すでに公開されている予告編でもわかる通り、一瞬で車をクラッシュさせたり、人を吹き飛ばしたりするなど、“チカラ”を使ったアクションシーンも衝撃的だ。そこに捉えられた若者特有のリアルな行動や心情がSNS世代を中心に共感を呼び、全米で初登場1位を記録するほどの大ヒットとなった。

ハリウッドに一石を投じるかのような作品を手掛けたのは、新進気鋭の監督ジョシュ・トランク。本作で長編映画デビューを果たした彼は、本作が生まれた経緯をネットの動画サイトやSNSだと話す。すべての始まりは、2007年に動画サイトにアップした「Stabbing at Leia's 22nd Birthday」という短編動画。お酒に酔って喧嘩を始めた大学生数人が「スター・ウォーズ」シリーズでおなじみのライトセーバーを振り回し、そのうちの一人を刺してしまう。警察に通報するものの、現れたのはストームトルーパーだった!という内容だ。ユーモア溢れるわずか1分半の動画が瞬く間に注目を集め、再生回数は1000万回を突破。「パロディのように見せるのではなく、ありのままに見せた。それが共感を呼んだんだと思う」と振り返るトランクは、この時にファンタジー要素と現実を組み合わせる方法が効果的だと感じ、『クロニクル』の構想を練り始めたという。

さらに、脚本家マックス・ランディスとの繋がりもこの動画サイトとSNSだった。「僕は彼のSNSを勝手にフォローしていたし、彼が脚本を手掛けた作品も見ていたんだ。彼も僕のSNSをフォローしていて、動画も見てくれていたことがわかった。それから、お互いに何をやろうとしているかを話しているうちに、彼がこの映画の脚本を書きたいと言ってくれたんだ」と、SNSが制作の糸口になったことを明かしている。

ちなみに、トランクは本作を機に「ファンタスティック・フォー」シリーズのリブート版や人気ゲームソフト「ワンダと巨像」の実写映画版の監督に抜擢されるなど、早くもメジャーの道を歩み始めている。新人監督の活躍を期待すると共に、この時代だからこそ出来た『クロニクル』の公開を楽しみに待ちたい。【Movie Walker】