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国営の英国海外航空(BOAC)の時代を経て、1974年に英国欧州航空(BEA)と再合併することで、現在の社名に至った「ブリティッシュ・エアウェイズ」(以下、BA)。1952年には世界初のジェット旅客機を就航させるなど、航空機の歴史を語る中で欠かせないキャリアのひとつである。

○60年代は赤のコートがポイントに

第二世界大戦後の1946年、BOAC社に登場した制服はモーリス・ハーマンがデザイン。紺色のウーステッド地のユニフォームで、ウエストをしぼるシルエットを採用し、エレガントさを醸し出している。

1967年には新ジェット機時代にふさわしいファッションを目指し、BEA社は女性客室乗務員に新しい制服を投入。上着の丈を短くし、英国のファッション・リーダーでミニスカートを考案した、マリ―・クワントのスウィンギン・シックスディーズ(Swinging 60s')のファッションスタイルを組み入れた。紺色の制服に鮮やかな赤のコートがポイントとなっている。デザインをしたハーディー・エイミスは、後にエリザベス2世として知られるエリザベス王女殿下の洋裁師となった。

○ピンクとブルーのワンピースが登場

1970年からBOAC社の女性客室乗務員が着用した制服は、今までと趣がガラリと変わる。光沢のあるテリレンとコットンツイルの素材から作られたワンピースは、コーラル・ピンクとターコイズ・ブルーの2種類から選べるようになっていた。ピルボックス・スタイルの帽子は制服を引き立て、BOAC社ロゴ入りのスカーフには、この当時の現代美術を反映している。クライブ・エバンスがデザインし、ヨーロッパの夏服として、熱帯へのフライトでは年中着用されることとなった。

一方、BEA社では1972年より、ハーディー・エイミスが制作した新しいユニフォームを展開。同社のテーマカラーである濃い赤、白、青の中から自由にブラウスとスカーフを選べるようになっていた。このユニフォームはBEA社とBOAC社が合併する直前に発表され、新設されたBA社の初ユニフォームとして、1974年に導入されることとなる。

1977年には英国トップファッションブランドのバカラ・ウェザーオールが、BA社に初めて制服をデザイン。ウェザーオールは、「ヴォーグ誌に載ってもおかしくないくらい、エレガントな制服を作る」と約束したという逸話も残されている。クラッシックなテーラースタイルには、赤の裏地が付けられた白のピンストライプのジャケットとスカートを採用。同社のロゴが施されたダークブルーの皮製ショルダーバッグ、小さなつば付き帽子、ベルトがマッチしている。

1985年には、初めて英国以外のデザイナーとして、ローランド・クラインが製作を担当。英国風スタイルにルーズなウールジャケットと長めのスカートで、リラックス感あふれるインフォーマルなスタイルを取り入れた。100%ウールでできたネイビーのジェケットが特徴で、冬の期間はグレーのスカートに合わせて、赤・青・グレーのストライプの長袖・半袖ブラウスを着用。帽子はピルボックス・スタイルとなっている。

○鮮やかな「カレドニアン・ガールズ」

ブリティッシュ・カレドニアン航空は、独特のスコットランドのタータンチェックが、スタッフにも乗客にも人気となっていた。客室乗務員は「カレドニアン・ガールズ」として知られるようになり、その姿は就航する先々で歓迎されたという。同社は1988年BA社と合併した。

1993年に登場したBA社の制服は、アイルランド人のポール・コステロがデザイン。より伝統的でクラシックなスタイルがコンセプトになっている。季節によってフェルトかストローの帽子が合わせられた。

そして現在の制服は、2003年にジュリアン・マクドナルドがデザイン。マクドナルドはエリザベス・ハーレイやニコール・キッドマン、カイリー・ミノーグなどの多くのセレブリティの服を手がけている。紺・赤・白を基調とした制服は、クラシックでありながらも現代的なカットを採用することで、伝統を受け継ぐとともにスタイリッシュさを追及している。

○British Airways(ブリティッシュ・エアウェイズ)

世界三大アライアンスのひとつ「ワンワールド」の設立メンバー。ロンドン・ヒースロー空港を拠点とする英国のフラッグ・キャリアであり、世界80カ国・170都市以上を結ぶ。世界に先駆けて、ビジネスクラスにフルフラットシートを導入するなど、先進的なサービスを展開してきたことでも知られている。

2013年には同社初となるエアバスA380を受領。同年には香港・ロサンゼルス線に、2014年2月にはヨハネスブルグ線に投入を予定している。