シフト制で働く女性は妊娠しにくい!?「80%が妊娠しにくい」―英学会発表

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ロンドンで行われた学会で、不規則なシフトで働く女性は妊娠する可能性が低くなる、と調査結果が報告されました。

【妊娠しないでいると病気になる可能性も。妊娠前に知っておきたいこと】

この調査は119,345人の女性を対象に、1969年から今年の1月まで続けられました。結果、シフトワークの女性は、ほかと比べて33%も生理不順になりやすく、なんと80%も妊娠しにくいことが分かりました。夜勤で定時で働いている女性は、生理不順になりやすい傾向はみられませんでしたが、流産の確率が29%高くなったそうです。

実は、その原因についてはまだ不透明なままです。かねてから、シフトワークは睡眠不足のもとになり、体内時計が狂い、健康に支障をきたすとは言われてきました。

しかし人の概日リズムの変化が、長期的にどのような影響を及ぼすのか、ということはまだはっきりわかっていません。また、不妊というのはとても複雑な問題で、病気になるプロセスと同じように考えることができません。

いずれにしても、「これから子供を作りたいと思っている女性、そしてその雇用者たちに知っておいてほしい事実だ」と調査関係者は述べています。今後は、シフトワークの中でもどのようなシフトがどのような影響を及ぼすのか、といったより具体的な調査が進められていくようです。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:Shift work makes women less fertile – research
http://www.nzherald.co.nz/lifestyle/news/article.cfm?c_id=6&objectid=10896224