電池が倍以上持つのは当たり前!究極のスマホバッテリー節約術

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スマートフォン(スマホ)の一番の問題はバッテリー持ち。これまでもメディアや書籍などで、本体の節電設定やアプリを使った節電方法、予備バッテリー活用など、バッテリーを長持ちさせて使う方法が解説されてきました。

例えば、起動していないアプリは終了させる、ディスプレイの明るさを抑える、BluetoothやWi-FiはOFFにするなど、様々な方法が紹介されているのを見たことがあるという人も多いでしょう。

こうした節電方法は確かに効果があるのですが、効果の程度は僅かで、ぶっちゃけて言うと “多少改善される程度”です。それでも広く活用されているのは、少しでもバッテリーを持たせたいという人が多いからでしょう。また、そもそもバッテリーが何に消費されているかがよく分からないので、そのまま受け入れるしかないというケースも多いかと思います。

しかし、やはり節電設定では動作はもっさりするし、画面が見え難い、画面もすぐ消えて操作もし辛いと感じているユーザーも少なくないはずです。節電するために快適さを犠牲にするのは本末転倒でしょう。このように我慢して使うと、結果として便利なスマホが「スマホは使えねぇー!」と思われてしまうのは非常に残念なことです。

本当は、バッテリーを気にせずにサクサク使いたいけれど、節電対策もバッテリー増強も全部やったし、あきらめるしかない・・・と思っている人は多いでしょう。

あきらめるのは、ちょっとまった!

全ての人というわけではありませんが、バッテリーを軽く今の倍以上持たせる方法がないわけではありません。少なくとも今までより明らかにバッテリーの持ちが違う!と体感できます。かなりトリッキーな方法ですが・・・。


まずは、根本的なところから考えなおしてみましょう。


スマートフォンで一番でバッテリー持ちを悪くしている原因とは
バッテリー消費の原因と言えば液晶ディスプレイ?。最近では、シャープが「IGZO(イグゾー)」ディスプレイで省電力を実現し、実際に消費電力はかなり抑えられています。

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それほどまでに液晶ディスプレイは消費電力が多いのですが、すべてのスマホにIGZOが搭載されている訳ではありません。そして、実はディスプレイ以上にバッテリーを消費する原因があります。それが3G(主に通話)とLTE(データ通信)のモバイル通信機能です。

スマホでは、3GとLTEは通話とネット接続で利用するので止められないと思っている人も多いでしょうが、これが盲点です。


■究極のバッテリー節約術には、ユーザーの利用方法で大きく2つ
1.電話(通話)は、ほとんど決まった人としかしない
2.電話(通話)がメインで不特定多数の人と多く使う人


●1の通話をあまり使わない人の場合
3G (通話)とLTEデータ通信の利用をやめる
・通話は、スカイプやLINEなどデータ通信を利用した無料通話サービスを利用する
・インターネット接続は、モバイルWi-Fiルーターを利用する

通話がメインでなく、通話する人もきまっていれば、無料通話アプリや無料通話サービスを活用することで代替えができます。

インターネット接続は、モバイルWi-Fiルーターを利用します。最近のモバイルWi-Fiルーターは、連続約10時間利用できる機種も増えており、移動中の利用であればさほど本体のLTEと遜色ありません。

また、東京や大阪などの都市部なら WiMAXルーターは地下鉄など利用エリアも広くなってきていますし、通信料もスマホ本体のLTE料金の半分ほどで利用可能です。なによりWiMAXはLTEのように7GBという通信制限がないので、ヘビーユーザーでも安心して使える点がかなり魅力的です。

一方で地方や郊外では、WiMAXでは厳しいエリアなどもあります。その場合は、NTTドコモ、KDDI(au)などキャリア提供のLTEモバイルWi-Fiルーターを使えば同じように対応エリアも広く、通信料金も割安になります。


●2の通話もたくさん使う場合
通話は通話が安い、ガラケーを使いましょう。特にPHSのウィルコムの「だれとでも定額」であれば、1回の通話が10分以内、500回まで980円ですみますし、対応エリアも広く通話音質も良好です。通話をメインで利用するのであれば、ガラケー(featurephone)を通話用として使う方が、使い勝手も向上します。

スマホによるインターネットは、1と同じようにモバイルWi-Fiルーターを利用します。


■モバイルWi-Fiルーターで接続した方がスマホのバッテリーは圧倒的に持ちがいい
Wi-Fi機能はOFFにしよう!というこれまであちこちで見てきた節約術とは真逆ですが、常にWi-Fi接続している方が圧倒的にバッテリーの持ち時間は長くなります。

一般的な節約術の“Wi-FiはOFFにする”というのは、あくまでメインがLTEなり3G回線を使う場合で、接続もされていない(つまり使っていない機能として)Wi-FiをONにしておくとそこも電力が消費しますよ、という話なのです。

確かに、接続がまったく途切れない環境でLTEWi-Fi接続を比べれば、さほど差がないケースもあるかもしれませんが、移動しながら使うケースが多くなるスマホであれば、LTEは細かく基地局を探して再接続しないといけない、エリアやアクセスする接続数によって接続が不安定になるケースが多くあり、バッテリーを消費してしまいます。

つまり、電波状態によってバッテリーの減り幅が変わってくることに加え、ユーザーからすればスマホを触っていないのに一気に電力が消費されているシーンがあるということです。

一方、モバイルWi-Fiルーターとスマホを接続して通信した場合は、常にルーターとスマホの間は安定した接続を確保できます。Wi-Fiもアクセスポイントの再検索と再接続を頻繁に行わなければバッテリー消費を小さく抑えることができます。

モバイルWi-Fiルーターのバッテリー持ちという問題はありますが、長時間利用に対応したモバイルWi-Fiルーターを通信の入り口にするほうが、スマホを接続の入り口にするより、バッテリーを消耗せずに利用ができるというわけです。

冷静に考えれば何キロも先の基地局の電波を受けたり探したりする3GやLTE回線を使うより、ポケットやバッグに入れたわずか数十センチ〜1メートル程度の距離にあるモバイルWi-Fiルーターと接続をした方が、電力の出力が弱くて済むうえに通信状態が安定するので、電力消費が抑えられることは明らかです。


LTEと3G回線の自動切り替えの問題
単にLTE通信だけなら電波の悪いところで使えば電力消費が激しいということで分かりやすいのですが、現在のスマホはLTEと3G回線を併用して通信しています。

LTEの電波が弱い、つまりエリア外やぎりぎりエリア内といった場所では、3Gに切り替えて通信が行われています。スマホの画面上のアンテナ表示の横にLTEと3G(Hi)といった具合に現在接続している状態が表示されます。

この自動切り替えは、一見すると便利なようですが、実はこの切り替えが適切に行われないケースが結構あります。パケ詰まりなどでLTE通信がほぼデータが流れない状態や電波が不安定で接続できないのにいつまでも粘って切り替えてくれない、など機種にもよりますが、接続切り替えが適切に機能しない場合での電力消費の多さは凄まじいものがあります。


LTEWi-Fi自動切り替えの問題
モバイルWi-Fiルーターでななく、公衆無線LANを使って、LTE通信とWi-Fiを自動切り替えするほうが、もっと効率よくつかえるのでは?という考え方は、正当な判断でしょう。

しかし、LTEWi-Fi(公衆アクセスポイント)の切り替えが最良の条件で切り替えてくれないという点が問題です。

例えば、スマホ側ではLTEエリア外のため、近くの公衆無線LANに切り替えられたが、その公衆無線LANも非常に電波が不安定で繋がらない、そうこうしている間にLTEの環境がよくなったが、LTEに切り替わらずWi-Fi接続の状態のままで全くつながらない、といった状況、経験のある人も多いのではないでしょうか。

また、公衆無線LANはアクセスポイントが点在しますので、移動しながらだと接続できなエリアが発生して、どうしても携帯回線のようには移動しながらの使用では利便性に欠けます。


■いずれ改善されていくはず、だけど今はまだ・・・
将来的には、LTEの接続エリアやパケ詰まり解消などの品質向上、LTEWi-Fi自動切り替えの最適化も改善されていくことは確かでしょう。しかし、今しばらくは、ユーザーの利用の仕方にもよりますが、モバイルWi-Fiルーターを上手に使う方が、バッテリー持ちや月額の通信料を下げるなど、お得に利用することができるでしょう。
今、持つべきものはモバイルWi-Fiルーターです。


■おまけ:手軽に試すことができる
ちなみに、モバイルWi-Fiルーター活用ですが、手軽で試すことができます。モバイルWi-Fiルーターを用意するには、例えばUQコミュニケーションズが提供している無料のレンタルサービス「Try WiMAX」を申し込みます。これは15日間、WiMAXを体験できるサービスで本来はWiMAXのエリア確認の意味で提供されているものですが、実際にモバイルWi-Fiルーターのみで接続した場合のスマホの電池持ちを確認するにはうってつけです。

そして、手元にモバイルWi-Fiルーターが用意できればスマホと接続設定をします。さらに、スマホ側の設定で「モバイルネットワーク」をOFFにすれば、一切のモバイル通信回線を切断し、電力が消費されなくなりますので、モバイルWi-Fiルーターだけでの利用と通常のLTE利用で、どのくらいの差があるのか試すことができます。

また、現在のAndroidスマートフォンにおいては、このモバイルネットワークをOFFにしても、通話の着信は有効ですので、電話利用と併用する場合であってもモバイルWi-Fiルーターはおすすめできます。

一度、モバイルWi-Fiルーターのみで通信し、スマホを一日しっかり使ってみると、LTEや3G回線による通信でスマホを使う場合との電池の持ちの差に驚かされることでしょう。

ひとつ注意するべき点としては、キャリアの回線経由でないと利用できないサービスを使いたい場合は利用できなくなる点です。キャリアが提供するメールもそのままだと受信できなくなるので、モバイルWi-Fiルーター活用を試す場合は、パソコンメールやLINEなどのメッセージアプリをメールの代替として利用するようにしましょう。


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